朝の戯れ ページ10
夢を見た。
翔君が うちに遊びに来て。
「一緒に寝よう♡」
なんて 甘ーい 言葉で誘惑して。
あーんな事や。
こーんな事まで、、、、、恥ずかしい程に いちゃいちゃしちゃう夢。
・
・
・
・
・
パチッと目を開けると。
体に ずっしりとした重みが のしかかっているのに気付く。
そっか。
翔君、泊まったんだ。
で、一緒に寝てる。
“あーんな事や、こーんな事して”、、、、は、一部 違うけど(笑)
夢なんかじゃ、なかった。
だけど、
ちょっと待って！
横になった下半身に 翔君の片足が乗っかって、、、
手がっ！
あたしの胸に触れてんじゃんっ！
ヤダーーーーーッ！！！
とっ、とりあえず この手をどけていただこうかなっ。
そーーっと 翔君の手首を掴んで 離そうとしたのに。
ギューーーーッ
ってされて。
余計に密着した 感じになっちゃった！
「んんっ？」
「しょっ、、、翔くん？
起きた？」
「………ん。」
首元で ぐりぐりと 翔君の頭が動いて、
自然に腕がお腹に移動してくれて。
良かったー、って思ったら。
ゴロンと上を向かされた。
「おはよ。」
肩肘ついて、爽やかな笑顔をこっちに向ける 翔君。
寝起き、いい(笑)
「…お、、はよ。」
色んな意味で 恥ずかしくなって とっさに両手で顔を隠した。
「どうしたの(笑)」
手を剥ぎ取ろうとしたから必死に力を込める。
「朝！ スッピン！
至近距離は無理っ！！」
「だーいじょうぶだってば？
ホイッ。」
隠してた顔が 晒されて。
前髪を掻き上げられたから おでこ丸出しで 更に恥ずかしい状態！！
ギュッと目を瞑ったら、眉間に “チュッ”って
キスされて。
驚いて目を開ければ もう唇に感触が訪れた。
「スッピン、悪くないよ？」
乾いた唇が、徐々に濡れて。
朝だというのも忘れて いやらしい音を立て始める、、、。
翔君の腕が腰に回って引き寄せられて。
のけぞった首筋に唇が這う。
「、、っあ、、、、、っ」
喉を通り、鎖骨を往復していた唇の動きが止まって。
「んんっ！！」
肌がチクンと痛んだ。
「！ ！ ！ ！」
「俺のだから。
予約入れといた(笑)」
「もうっ」
さらーっと そんな大人カッコいいセリフを言ってみせる あなたは。
本当に 罪作りな人、です。
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作者名：和妃
| 作成日時：2016年10月31日 15時
