やり過ぎ、だよ 11/6 UP↓ ページ8
「ぃよっ、っと。」
寝室のドアを器用に開けて中に入り、
ベッドの上に ゆっくりと寝かされる。
首に巻き付けていた 両手を 解こうとしたら
その両手を掴まれて、
頭の上で固定された。
「…翔君？、、、やだ、恥ずか、、」
最後まで聞いて貰えなくて、
口を塞がれる。
「んんっ、、」
ゆっくりと舌が差し込まれたら。
さっき “ 恥ずかしい ”って 言いかけた筈の口から、
熱い吐息が漏れた。
翔君の、動きに 懸命についてく。
経験値なんて、そんなに無いけど。
ほんの少しだけでもいい。
翔君に追いつきたい 、その一心で。
部屋いっぱいに。
2人で鳴らす、水音が響き渡る、、、
あぁ、
あたし達、どうなるんだろ。
このまま、一線を越えて しまうのかな、、、
急に 不安が襲ってくる。
そんな気持ちを察したかのように、
翔君が 唇を離した。
「……ごめんね？、、、、
やり過ぎた、、、、」
天井を見上げて 呼吸を落ち着かせる。
スーッと大きく息を吸って、ゆっくり吐いて、、、
チュッ、って。
オデコに唇の感触がして。
ふと我に返る。
「しょお、くん、、、？」
「何？」
甘い声、、、
「困る。」
「…何が？」
「全部！、、、、、、甘過ぎて 寿命、縮んだ！」
「……ごめんって、、、」
さっきまでの行為が 急に恥ずかしく思えてきて。
サッと 身体を起こしてベッドから 降りた。
「どこ行くの？」
って 翔君。
「どこって。
お布団の準備してくる。」
「なんで？ どこに？」
「別の部屋に、だけど？」
「はぁ？ なんで？」
明らかに 不機嫌。
「なんでって、、、、、翔君は ここ、使っていいから。」
「……Aちゃんは？」
「別の、、、部屋、、。」
「は？ 意味分かんない。
この状況で、一緒に寝ないとか 有り得る？」
「……あり、、、え」
「無いでしょっ！
ほら、もう一回 ここ 座って？」
手を引かれて 再びベッドに腰掛ける。
繋がれたままの手。
ギュッと力が込められたら、そのまま翔君の胸の中へ引き込まれる。
優しく 頭を撫でられて。
「Aちゃんを抱いて 寝たいだけ。
、、、、、いいでしょ？」
赤色王子が 囁いた。
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作者名：和妃
| 作成日時：2016年10月31日 15時
