濡れ髪は駄目 ページ6
休日は スケジュールびっしり詰めて。
分刻みで行動するって言ってたけど。
あたしといる時は そんな感じ、しないんだけどなぁ。
さすがに、そんなだったら ゆっくり出来ないし、息が詰まっちゃう！
遠慮、してんのかな、、、
だけど。
どうしようかな。
泊まる、なんて
思いもしなかった、、、
来客用の組み布団が、あったからあたしがそれを使って。
翔君にはベッドを使って貰うしかないか。
嵐部屋、見られたんだから もう関係ないし、、、。
ガチャッ。
白Tシャツに 短パン姿の翔君が バスタオルで頭をガシガシ拭きながら 戻ってきた。
「さっぱりしたー。」
「翔君？
ちゃんと髪、乾かさなきゃ？」
「ん？
いーよ。いつも こんなだから。」
「駄目！はい、バスルームに戻ってー。」
職業柄、濡れ髪は絶対に譲れない(笑)
ちょっと背中を押すように促す。
鏡の前に立って貰うと もちろん、身長差がある訳で。
ステップを足台代わりにしたら どうにかバランスがとれた。
「髪、乾かすねー。」
と 言ってドライヤーのスイッチを入れる。
「失礼しまーす」
後ろ髪を 手でばらしながら 温風を根元に当てる。
結構、しっかりした髪質だと思ってたけど。
意外にも普通毛で びっくり。
「さすが、本職さんだね(笑)手際いい。」
「そうだね、 これでお給料、貰ってるから(笑)」
全体が程よく乾いてきたら ブラシを使って丁寧に仕上げる。
「(笑)なんか、ヘアスタイリストさんにして貰ってる気分。
自分じゃ、絶対しないからさ。」
「面倒でも、髪はちゃんと乾かして？
濡れたまま放置するの、髪にはよくないから。」
「今まで 大体 放置してたわ。」
「あー、駄目、駄目。
翔君、ハゲるよ？」
「はっ？ ハゲんの？
ヤベェじゃん！ タダでさえ オデコ広いのに！」
「あははは！ そのうち“ 櫻井翔ヅラ疑惑”なーんて、言われたりして？(笑)」
「なっ！ ヅラとか、ありえねーだろっ(笑)」
勢いよく 翔君が振り向くもんだから。
びっくりして 体をのけぞったら。
バランス崩して ステップから足を踏み外しそうになって。
翔君のTシャツを掴むと同時に腕で抱き止められる。
「危なかったー、ごめんね？」
「んっ？翔君？」
何も言わずに、ギューッと。
腕に力が込められた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 594人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和妃
| 作成日時：2016年10月31日 15時
