HI&LOW ページ18
「、、、、、飲むよ！」
「、、えっ？、、あっ！ A？
ダメだって、、！」
有紀ちゃんの生ビールを奪い取って。
いっきにそれを飲み干した！
頭ん中 グチャグチャで なんかもう。
どうでも良くなってきた。
「大体ね、
遅い、遅い、おそーいっ！
今更 そんな事 知ったからって どうにもなんないからっ！
あたし、好きな人居るしっ。
めっちゃ 今 幸せだしっ。」
「A？」
「有紀ちゃーん。
あたし、今 幸せなのぉ！
まだね、始まったばっかりだけどぉ。」
「うん(笑)？
どした？ もう、酔ったの？？」
「酔った？
酔ってなんか、ないよ？
まとも。
有紀ちゃんにも 幸せ、分けたげるね、
ハイ、手ぇ出して？」
「もう、何ぃ？
酔ってんじゃないの？ (笑)ハイ、、、って、、、痛っ！！
なんで 思い切り 叩くの？」
あー、ダメ。
なんか気分悪い(泣)
「お城は 行くよぉー、ぜぇーったいにねー。」
「分かった、分かった。
次の休みに行こう。ねっ？」
「………………」
気待ち悪さと眠気で テーブルに突っ伏したら
有紀ちゃんの声が 遠のいた。
あら。
なんて 心地よい膝枕？
初めてだなぁ。
誰かの膝枕で眠るなんてね？
誰か？
誰かって、誰？
んー、でも。
なんか この揺れは 気持ち良くないかも、、、？
うぅっ、はっ、、、吐きそうっ！
「吐くーーっっ！！」
「おっ、お客さんっ？ ！」
「Aっ？ 耐えろっっ！！」
・
・
・
・
・
「すいませんね、運転手さん、
クリーニング代、いくらですか？」
「よろしいですよ(笑)シートは大した事ないみたいですから。
それよりお客様の方が 大変そうですから、早く 着替えてくださいね、」
「すみません、ほんとに。
お手数、おかけしました、、、」
タクシーが立ち去るのを見送って。
「A、鍵出せるか？
、、ったく。
こんな事なら こないだ返さなきゃ良かったよ、、、、ブツブツ、、、、、」
あぁ、
そっか。
オーナーだ、この声は。
安心するなぁ。
気持ち良くて 宙に浮いちゃいそ。
浮いちゃいそ、
じゃなくて。
オーナーに抱き抱えられたから 本当に宙に浮いた、みたいだった、、、、、、
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作者名：和妃
| 作成日時：2016年10月31日 15時
