▼11.もしかしなくても、下心 ページ12
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いつもより入念に髪を梳かした。顔も三回洗った。いつものカラーリップも塗った。何度も何度も鏡を確認してから、家から出発した。なんだかいつもより足取りが軽やかな、そんな気さえした。
学校に着いたのは8時ちょうど。バレー部の朝練が終わって、彼が教室にやって来るのは8時半だ。30分も前だというのに、ついそわそわと浮き足立ってしまう。私は平静を装って、三限の小テストの勉強に取り掛かる。もちろん、学習内容がまともに頭に入るはずもなかった。
「おはよ、A」
「おはよう」
「今日早くない？どしたの」
「なんか早く起きちゃって」
「ジュース買いに行かない？」
「今はいいや」
そんなことを話しているうちに、もう8時半まで残り10分、というところに差し掛かった。普段はあっという間に感じる時間。どうして待ち時間となると途端に長く感じるのだろうか。特にすることもなく立ったり座ったりを繰り返しているうちに、ついに時計の長針は6を指した。
「あ、西谷、はよ〜！」
「おーっす！」
クラスメイトの挨拶に返す声に、思わず過剰に反応する。弾かれたように振り向くと、ばちっと彼と視線が合った。どくん、と心臓が大きく鳴ったのを合図に、全身が凄まじい熱に襲われた。
彼は明るく笑顔を見せ、こちらに向かって手を振ってきた。ばくばくと疼く心臓のせいで身体中が震えるが、私もぎこちなく手を振り返した。うまく呼吸ができなかった。
一連の流れを終えると、私は思い切り机に突っ伏した。
「……はぁ〜、好き〜〜！」
「え、何急に」
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みな(プロフ) - 星流さん» コメントありがとうございます！恋愛小説で1番の褒め言葉だと思います…！ (2020年8月12日 14時) (
レス) id: 0cef88b6a2 (このIDを非表示/違反報告)
星流 - キュンキュン止まりません！ (2020年8月11日 22時) (レス) id: a0acb0a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - ねぎ塩さん» 私にもったいないくらいの長文コメントありがとうございます…！本当に嬉しいです そのようなことを言ってもらえて二次創作やっててよかった…と改めて思えます モチベーションめちゃくちゃ上げてくださって本当にありがたいです…！これからも応援宜しくお願いします！ (2020年7月25日 12時) (レス) id: 0cef88b6a2 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ塩(プロフ) - 既にキュン死しすぎてお腹いっぱいです。一旦落ち着こう、と目次を見返すと、まだまだ山のようにお話があって、しかもシリーズ化している…！！！こんなに素敵な作品をまだまだ読めることが最高に幸せです、、、！ (2020年7月25日 3時) (レス) id: b9a3808d09 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ塩(プロフ) - なんど携帯を伏せて、ノヤっさん！！！すきーーー！！！と悶えたかわかりません。主人公の前では明るく何もないように振る舞っていても、裏では意識しまくってるとか、ほんと、しんどいです…。今14話まで読んだところなのですが→ (2020年7月25日 3時) (レス) id: b9a3808d09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/nymn624
作成日時：2020年2月13日 3時
