恋する少女とランス・クラウン【下】 ページ10
･･･これは相談の内容も話さなきゃ解放されないとみた。わざわざ魔法を使わずとも分かる。
ボクは、相手がドットくんであることは伏せた上で、フィンくんに恋愛相談に乗ってもらっていたことをランスくんに話す。なんか登場人物多くてややこしいかもしれないけど、ごめんね。
「なるほど。それなら、ここに戻って来たのは納得がいく」
え？
なんか一人で勝手に納得してる。なんで？
「は？お前が好きな相手はドットだろ。それで、アイツに恋愛相談とやらを聞かれていないか気になって戻って来た･･･ってところか」
名推理過ぎるよ、ランスくん！
ボクの動向を詳らかにされて、なんだか恥ずかしくもあるが、それよりもなによりも、ランスくんテレパシーが使えるのかってくらい、ボクの思考バチ当てしてるから、恐怖の方が上回ってるんだよね。
やっぱりランスくんも、ボクと同じ、心を読む固有魔法持ってたりしない？
あ。というか、そうだ。
ランスくんの誤解も解けたし、なによりたったの数分で、フィンくん以上にボクの恋愛事情に精通した彼に、ボクがここに来た理由を、話してもいいかもしれない。
ここに来た理由。
ランスくんが言ってくれた通り、フィンくんとの恋愛相談がドットくんの耳に届いていないか、という懸念である。
そもそも、ドットくん･･･というか、マッシュくんたちすらいなくなっているのは何故なのだろう。
というボクの大量の疑問に、ランスくんは一つ一つ丁寧に答えてくれた。優しいな。
「先ずお前の懸念についてだが、杞憂だ」
ってことは、ドットくんには聞かれていないということだ。よかった。
「アイツらが何処に行ったかについては、マッシュルのアニメを見れば分かる」
「急にメタいし雑になったね」
訂正。全然丁寧ではなかった。
まあでも、長々と説明すると、それだけで文字数大幅に食っちゃうし、内容も垂れちゃうもんね。分かるよ。でもとりあえず、プロモーションというわけではなく、ただ『メタい』というネタが使いたかった為の発言、ということは記しておこう。
「ところで、ランスくんだけ一人で戻って来たのはどうして？」
「レアン寮をボコボコにする為に唐揚げを食うとか訳分からん理由で食堂に行ったから、置いてきた」
「そっか」
よく分からない理由のよく分からない説明に、とりあえず相槌をすることしか出来なかった。
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さくさん(プロフ) - ひゃあああああこういうの大好きです！！！！更新お待ちしております…♡ (6月13日 8時) (
レス) id: d31a4e6606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ドットくん何気に好きなので楽しみにしてます‼️更新頑張ってください^ ^ (6月5日 20時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぐいす。 | 作成日時：2023年5月21日 16時
