フィン・エイムズと恋愛事情 ページ8
本人から直接聞いたわけではないけれど、多分ドットくんは、Aちゃんのことが好きだ。たまにレモンちゃんに鼻の下伸ばしてるけど、それは女の子が好きだからであって･･･、つまり、Aちゃんに好きな人がいるとなると、ドットくんの恋を応援するにしても、障害となるわけで･･･。
僕は一体、どっちの応援をしたらいいんだろう。
Aちゃんの恋の相手がドットくんなら、問題もなにもないんだけど、まさかドットくんを好きになるなんてあり得ないだろうし。
「あー･･･、えっとね、フィンくん」
「ん？うん。なに？」
「言ってなかったんだけど、ボクの好きな人っていうのは」
Aちゃんが次の言葉を紡ぐとほぼ同時に、僕たちの部屋の扉が、大きな音を立てて開いた。
「マッシュー！遊びに来たぜ！」
「煩いぞ、デカい音を立てるな」
威勢よく、クールに、ドットくんとランスくんが入室してきてしまった。
ドットくんとランスくんが訪ねに来て、Aちゃんが慌てて帰って行った数分後、何故か、やって来たドットくんとランスくんは睨み合っていた。
いや、なにしに来たの？僕たちの部屋で事を起こさないでほしいんだけど。
「･･･あ、おいフィン」
「え、な、なに？ドットくん」
不意にドットくんが椅子から立ち上がり、自身の服の内ポケットを探る。
「これ、やるよ。ハーブティー」
「え･･･ええ！？」
「なんだよ。部屋に邪魔するときは手土産持ってくんのが常識だろ」
･･････ドットくんって、本当育ちいいよなぁ。
「つーかそれより、･･･」
「？」
ハーブティーの入った袋を渡したドットくんは、まだ何か言いたそうに口をモゴモゴとさせた。
ああ、なるほど。
なんとなくドットくんの言いたいことを察した僕は、先手を打ち、彼に言った。
「Aちゃんなら、レモンちゃんを探しに来ただけだよ」
「えっ、あ、あー･･･そうか。なら、まあ･･････」
僕の言葉を聞くと、ドットくんは安心した様子で息を吐いた。
Aちゃんから直接口止めされたわけじゃないけど、『恋愛相談をしに来ていた』なんて態々伝えることでもないし、なによりドットくんに悪いし。
Aちゃんに好きな人がいるなんて知ったら、きっとショックを受けるだろうから。
と、僕たちが話していると、またまた大きな音を立てて、扉が開いた。
廊下には、レモンちゃんが息を切らして立っていた。
「たっ、大変です！！」
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さくさん(プロフ) - ひゃあああああこういうの大好きです！！！！更新お待ちしております…♡ (6月13日 8時) (
レス) id: d31a4e6606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ドットくん何気に好きなので楽しみにしてます‼️更新頑張ってください^ ^ (6月5日 20時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぐいす。 | 作成日時：2023年5月21日 16時
