少女と視線の理由 ページ2
「･･･」
なんだろう。ドットくんに物凄く注視されている。
ボク何かしたかな？
「･･･」
ただただ眼圧が凄い。怖い。
うーん、仕方ない。
心を読むのは、実をいうとあまり好きではないのだけれど、この場合は仕方なし。
だって、ドットくんが凄い見てくるから。
そうしてボクは、ドットくんへ意識を傾け、机の下でこっそりと杖を振った。
杖の先から、淡い光が放たれる。
そうして流れ込んでくる、ドットくんの思考というとｰｰｰ
「(AちゃんAちゃんAちゃんAちゃんAちゃんAちゃんAちゃんAちゃんAちゃんAちゃん)」
こっっっっっわ！！！！
･･･そ、想像の百倍くらい考えていることが恐怖だった。
単純に名前を思い浮かべられることが、こんなにも怖いとは･･･。
「･･･よし。取り敢えず、気にしないことにしよう」
杖を懐にしまい、そう呟いて机に項垂れた。
「ｰｰｰな、なあ、Aちゃん」
「･･･？あ、ドットくん。どうかした？」
お昼過ぎ。教室で一息ついていると、ドットくんがやって来た。
彼の顔を見て、今朝のことを思い出しｰｰｰ気にしないことにしたのだと、首を振る。
「･･････」
無言でもじもじと指を動かすドットくんに、どうかしたのかと聞くと、やがて、ドットくんが意を決したように話出した。
「･･････あ、あのさ」
「うん」
「･･････Aちゃん、今日･･･なんか、かわいい、ね･･････」
「･･････････････････は？」
「あっ、ごめん！今日だけじゃなくて、いつもそりゃ可愛いんだけど、今日はなんか、･･･一段とキラキラ見えるっつーか･･･」
キラキラ･･･？今日なにか変わったことしたかな。
「ん？･･･あー！もしかして、朝レモンちゃんに洗顔してもらったから、いつもとちょっと違うのかな」
それだけで変わるのか分からないけど。
「へー･･･そう、なんだ。だから･･･いつもより可愛いんだね･･･」
「･･･」
というか、もしかしてそれを言う為にずっとこちらを見て、機会を伺ってたのかな。
ちょっとだけ、かわいいと思ったりｰｰｰ
「(やべーかわいいって言っちまった！引かれてねぇかな。引かれてたら死ぬ。つーか洗顔か･･･なるほどな。Aちゃんもそういうのに興味あんのかな。今度なんかプレゼントしてみっか･･･)」
心の中は、煩いけど。
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さくさん(プロフ) - ひゃあああああこういうの大好きです！！！！更新お待ちしております…♡ (6月13日 8時) (
レス) id: d31a4e6606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ドットくん何気に好きなので楽しみにしてます‼️更新頑張ってください^ ^ (6月5日 20時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぐいす。 | 作成日時：2023年5月21日 16時
