少女とモテない同級生 ページ1
「ふわあ・・・あ、Aちゃん!おはようございます!」
「おはよう。レモンちゃん」
朝からかわいいレモンちゃんにおはようをして、着替えの準備に入る。
「レモンちゃん・・・毎日洗顔とかして偉いよねぇ」
「えっ、Aちゃんもしかしてしてないんですか!?有り得ません!!」
「えっ、え?なんで?てかなんか怒ってる?」
「勿論怒ってます!美しい素材を使わず放置だなんてあり得ない!ちゃんと美容して下さい!」
よく分からんが、どうやら褒められてるらしい・・・?
「いやぁ、でもボク、美容液・・・?とかよく分かんないし・・・ベトベトしてるの苦手―――」
「私に全て任せて下さい!!!」
そう言うとレモンちゃんは、何やら白い液体を問答無用で塗り付けてくる。
「うわあ!?うぶっ!」
「動かないで下さい・・・手元が狂います」
「言い回しが物騒!!」
こうして今朝は、変なスイッチの入ったレモンちゃんの影響で、いつもより少しだけ、準備に時間がかかった。
「まあ・・・善意100パーセントだし、いいか・・・」
ボクの固有魔法は、心を読むことだ。上手く活用すれば戦闘に使えないこともないが、ボクの場合は身体が追い付かないので全くもって外れ魔法でしかない。
強いて使うのだとしたら、今朝のレモンちゃんの様に、自分に対する相手の感情を読む取ることくらいだろうか。これのお陰で、対人関係は基本良好だ。
しかし、人の心を読めることは勿論デメリットもある。
「・・・おはよう、ドットくん」
「おおおおおおはよう、Aちゃん!!」
さっきからボクの傍でソワソワ落ち着かない動きの彼は、同級生のドット・バレットくん。赤いトゲトゲ頭に黒いバンダナをしているのが特徴な青年だ。
あと、ついでに言うと、
「(Aちゃんに挨拶された・・・!?マジかよ!よし、今日を記念日にしよう。Aちゃんなんてかわいいんだ記念・・・・・・しまった。それだと毎日が記念日じゃねぇか!!あー落ち着け!俺!!あんまり慌ててっと彼女にモテないことがバレる!!!そして嫌われる!!それだけは困る!死ねる!!!!)」
心の声がひっじょーに煩くて、どうやらボクに恋をしているらしい。
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ドットの口調に違和感あったらすみません。
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さくさん(プロフ) - ひゃあああああこういうの大好きです!!!!更新お待ちしております…♡ (6月13日 8時) (レス) id: d31a4e6606 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ドットくん何気に好きなので楽しみにしてます‼️更新頑張ってください^ ^ (6月5日 20時) (レス) id: 390c1a0e26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うぐいす。 | 作成日時:2023年5月21日 16時