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それから私は自分の周りをよく見渡すようになった。
知念「...なにしてんの」
A「伊野尾くん探してるの」
知念「そろそろ来んじゃない?」
A「じゃなくて現代の伊野尾くん!いつ会えるか分かんないし」
知念「現代って...まだそんな事言ってんの?」
慧「やっほー呼んだ?」
知念「ほら来たよ」
伊野尾くんと会ってからもう少しで1ヶ月が経とうとしていた。
伊野尾くんは毎日ではないけどほぼ毎日私の所へ来てはプロポーズをして、断られて、お話して帰っていくというのを繰り返していた。
慧「Aさん、僕と」
A「ごめんなさい」
慧「あはは、はやー」
A「...取っておきたいの」
慧「ん?」
A「ちゃんとその時まで取っておきたいの」
勇気を出してそう言えばいつもより少し低い伊野尾くんの声が聞こえた。
慧「...なにそれ」
慧「めちゃめちゃ可愛い」
口元を抑えて嬉しそうにするからこっちまで照れてしまう。
知念「え、これ僕邪魔?」
慧「嬉しいよ、そんな事言ってくれて」
よしよしと頭を撫でられて、嬉しいけど小さな子を可愛がるようなその撫で方に少し寂しさを感じる。
A「そういえばもうすぐなんじゃないの?結婚式」
慧「ん?ああ、そう」
A「準備とか大丈夫なの?」
慧「んーもうバッチしよ」
幸せそうに笑うから嬉しくて、少し寂しくなる。
自分と結婚するのに不思議な感じ。
A「10年後の私、こっちばかり来てる伊野尾くんに何も言わないの?寂しいとか」
慧「んぇ?いやーそんな事言ってくれないね残念ながら」
A「そっか」
慧「こんなに今素直なのにいつからツンツンになっちゃったのかしらねー」
そんな風に言っていても顔は優しく綻んでいて幸せになってね、と願わずにはいられなかった。
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空 - まだ少し早いですがこんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 短編だから読みやすかったです。 物語完結してしまいましたが...。 その後の2人が気になります。 (2018年10月13日 11時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんりん☆(プロフ) - キュンキュンしました!出会いも終わり方も全部全部好きです!ほんとに面白かったです! (2018年9月16日 20時) (レス) id: 4d0655b176 (このIDを非表示/違反報告)
千夏@とびっこ - ぅう、最高すぎますこの作品ヽ(;;)ノ 伊野ちゃんとの出会いが知念くんキッカケで、どちらも夢主にとって大切な存在なんだな、と感じさせられました。出来ればこの後のお話を呼んでみたいです!待ってますね!(何を) (2018年9月13日 4時) (レス) id: b2c9b15773 (このIDを非表示/違反報告)
道川(プロフ) - りょーちゃんさん» ありがとうございます!もしかしたら短編か何かで書くかもしれませんまだ悩み中ですが…待っていて下さい(^^) (2018年9月12日 0時) (レス) id: eeb7cb14de (このIDを非表示/違反報告)
道川(プロフ) - れもんどーなつさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(^^) (2018年9月12日 0時) (レス) id: eeb7cb14de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:道川 | 作成日時:2018年9月8日 8時