お芋の没ネタ集

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俺には勿体ないほどに完璧で素敵な女性。


告られた数なんて、知りたくもないけど

風の噂曰く、物凄いらしい。






そんな危機を間近に感じながら

今日も彼女の隣を歩く俺は、紛れもなく"彼氏"、"恋人"ってやつで。







『Aが世界一可愛ええってことは俺が1番わかってるんやけど……さすがに、』







毎朝のようにウロウロする男どもの目が……

Aを見るその眼差しが……








「大毅、どうかした？」








邪魔なんて、言えへんよなぁ……。








『何でもないで？』







誰とでも仲良く、

どんな人にも優しく、

完璧すぎる君に



自分一人の一方的な感情を押し付けるなど

許されるはずもなく。




ああ、嫉妬のひとつやふたつ、ちょーっと可愛らしく伝えることもダメなんですか？








「……嘘。最近ため息ばっかりだよ」








寝癖ひとつないサラサラな髪の毛。

ふわっと香るシャンプーであろう匂い。


わざと狙って首を傾げてるわけでもないから、余計調子が狂う。







『それはー……そのー……な？』


「また誤魔化す。私じゃ、相談するに頼りない？」


『そ、そういうわけやなくて……！！』







"仮にも大毅の彼女なのになぁ"

そう小さく呟く言葉を聞き逃すはずもなく、すぐさま拾い上げて、いつものスマイル。



それでも見抜かれて、怒るから

完璧彼女には、かないっこない。








「私が大毅の彼女なんて、当然、釣り合うわけないけど……私なりに頑張るから」







逆や、逆なんやって……

俺がAに釣り合ってないんやって……！







『こっ、これ以上頑張ったら壊れるで？休憩もほら、必要やから。存分に俺をサンドバッグにしてもらって……』


「サンドバッグ……？」


『あああ、なっ、なんでもない！！』







ああ、なんでこんなええ子が俺の彼女なんかに。

何であの時、俺の告白を受け入れてくれたのか。



完璧彼女の裏はまた、謎に満ち溢れていた。

3→←俺の彼女の欠点を見つけたい。【赤】

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