ハロウィンは、恋の日でもある。

ハロウィン . # 13 ページ13

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『 いただきまーす！ 』




『『 いただきまーす！ 』』









運ばれてきた大量のご飯 。


バイキングのようにみんなが取り合って食べていくその賑やかさは 、 久々で少しばかり泣きそうになった 。









『 ほら神崎さん 、 パスタ 、 』




「 ありが … とう 」




『 ふふふ 、 いーえっ 』









これまで話したことのなかった女の子はみんな人が変わったように私に優しくしてくれた 。



神崎さん 、 神崎さんって 。


友達っていう経験がなかった私は1人1人に答えていくのは精一杯で 、



大変だった 、 でもその分めっちゃ嬉しかった 。








『 あ 、 神崎さんってさ … 好きな人いないの？ 』








ちょっぴり落ち着いたと思ったら今度は恋バナに変更 。


関西の女の子は話題が尽きないから凄いなぁなんて 。








「 すきな 、 人っ … ！？ 」




『 そう！高校生ならいるかなぁって 。 』




『 いないの？ 』




「 え … あ 、 いや …… 」




『 もしあれなら 、 今誰かを思い浮かべてって言われた時誰が1番最初に浮かぶ？ 』




「 1番 、 最初に … 」








目を瞑って 、 今この状況を話したいって思う人を思い浮かべてみる 。





すると 、 瞬間ぽっと浮かんだのは太陽みたいな笑顔の重岡くん 。









「 おっ 、 思い浮かんだ … 」




『 すぐ思いつくってことはきっと 、 好きな人やね 』




「 へっ … 、 」




『 だって 、 それほど想ってるってことやろ？ 』




『 ええこというなぁ 、 やまっちは〜 』




『 へへ 、 やろ？ 』









" わ〜 、 神崎さんもおるんやね！そういう人！ "

なんて笑いかけてくれる女の子達 。




「 はは … そうだね 、 」なんて軽い反応しか出来ないのは 、 頭が混乱しまくってるから 。







……… 重岡くんが 、 好きな人？




だとしたら 、 無理じゃん 、


重岡くんには似合う人がいる 、 こんな地味な私には絶対不釣り合いだから 。






…… でも 、




ちらっと男子の方をみれば 、 1人ぽつんと座ってる重岡くんの姿 。







…… 重岡くんを見るだけで 、 こんなにもドキドキ高鳴るってことは



好き 、 なんだよね






初めてわかったこの感情


理解すればなぜか 、 ふわっと軽くなれた気がした 。

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