ハロウィンは、恋の日でもある。

ハロウィン . # 12 ページ12

．重岡






小瀧「 まさか嫉妬？ … しげこちゃん可愛ええなぁ 」









ぐしゃぐしゃと俺の頭を撫でる小瀧 。


「 うるせぇ！元はと言えばお前が … ！ 」なんて言えば


「 ほら嫉妬 」っと意地悪く笑った 。









「 ………… 知っとるよ 、 これが嫉妬だってことぐらい 」









気安く神崎さんに触る小瀧に嫉妬して

横から見える男子からのハートの目に嫉妬して



…… 彼氏でもないのにあかんやろ 、 とは脳でわかりつつもやっぱり嫌で 。







勘違いしてしまうと慌てて言った神崎さんに 、 ぼそっと「 勘違いしてもええ 」なんて言ったけど 、 聞こえへんかったし 。


でも可愛ええ 、 なんて言えば可愛らしくテンパって 。





どんだけ心臓壊せば気が済むねん 、 神崎さんは 。



なんて心の中で叫んでも届きやしない 。






好きな人だからこそ 、 大好きな人だからこそ触るなんてできなくて頭撫でただけやけど


小瀧のやろう … 「 彼女になる？ 」なんて言いやがって 。





お前が敵だったら勝ち目ないんやわ！やめろ！！








小瀧「 まぁ 、 まさかあんなに可愛ええとは思わへんかったけど … 無自覚なん 、 そういうとこもまたかわえっ …… 」




「 小瀧 」




小瀧「 … ひええ 、 怖 。 」









" はいはい 、 Aちゃんは重岡くんのでしたねぇ "




もう既にクラスメートのみんなはファミレスに入っていき 、 もちろん近くにな神崎さんはいない 。


小瀧はそれの後に続き 、 俺から逃げるようにばばーっと入っていった 。








「 おまっ … 仲よぉないくせにちゃん付けやろ！！！変態！！ 」




小瀧「 変態はどっちやねん 」




「 お前やろ！ヘタレ！ 」




小瀧「 失礼やな 、 可愛ええ子誘って何が悪いんですか〜 」




「 そういうところがヘタレやねん！言っとくけどな 、 神崎さんは渡さへんから！ 」




小瀧「 はは 、 俺に惚れてもうたらごめんなぁ 」




「 ゆっ 、 許さん！！ 」








…… きっと伝わらへん


やから今もそっと心につぶやく





神崎さん 、 好きやでって 。

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