6.仕事と告白現場 ページ6
＊
足が速い神山くんは、ものすごくかっこいい。
「神山先輩、放課後に生徒会の仕事があるので
いつもの場所に来てください！」
「了解。いつも伝達ありがとうな」
「いえ！生徒会長のためですので！」
生徒会は、伝達係というものがあり
それは生徒会長と同級生ではなく
下級生が務める、小さい伝統みたいなもの。
あの伝達係の人が来る度に
"もし神山くんが伝達係だったら……"
と想像するのも、無理はないだろう。
「今日も生徒会〜？」
「ごめんな、しげ」
「別にええけどさ〜無理せんといてな？
神ちゃんは無意識に何でもかんでも抱えてまうから」
「大丈夫やって。
ちゃんと仕事も割り振ってるし、俺の休みも
先生が気にして作ってくれとるから」
「心配やわ〜」
確かに、
神山くんは無意識のうちに自分で全ての問題を抱え
爆発することもせず、地道に解決していく。
その荷物といったら……
私には、到底持ち運ぶことの出来ない物なんだろう。
その点に関して神山くんは
バリバリ仕事が出来て、優秀なのだ。
時々、心配になるけど。
「明日は生徒会がないと思う……わからへんけど。
無かったら、絶対一緒に帰ろな？」
「ん、わかった」
＊ ＊
私は神山くんのことを
母親みたいに心配することがある。
『やっと終わった……』
影が薄いで有名かもしれない私は
珍しく先生に頼まれ事をされ、放課後も
学校に残っていた。
閑散とした校内は、なんか新鮮で
少しウキウキしながら教室へ向かっていく。
そして教室の前。
呑気にドアに手をかけた時、"好きです！"と
女の子の声が聞こえた。
『……好き？』
あまり聞き慣れてないそれは、
ガラス越しに見れば何となく状況を理解して。
告白か……でも、よりによって私のクラスとは。
まあ、待ちますけど。青春、邪魔しないですけど。
なんて思いながら目を逸らそうとした時
『……あれ、相手……神山くん？』
生徒会の仕事はもう終わったのかわからないけど
そこには確かに、神山くんがいて
神山くんが、告白されていたのだった。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
