42.告白 ページ42
＊
『わたし、っ、神山くんのこと好きだから！！』
勢い任せにも、程があると思う。
脳ではわかっていたけど、溢れたら止まらなくて。
『完璧だけど完璧じゃなかった神山くんが、
ぜんぶ、全部……好きだから。
きっと私なんか眼中に無いかもしれないけど
それだけは、知っててほしい……です』
神山くんの腕を掴んだ手が、震える。
こうやって好きな人がいるのも
好きな人に想いを伝えるのも、全部初めてで
これであってるのか、
神山くんは私が想いを伝える事で迷惑と感じてないか
優しすぎる神山くんが絶対にそう思わないであろう事まで
沢山、妄想してしまって。
顔を見るのが怖い。
逃げないで、って言ったくせに今私が逃げたい。
ああ、どうしよう。
これで振られたら、せっかく仲良くなってきた
重岡くんや小瀧くんと話すことさえ気まずくなっちゃうかな
勿論神山くんとも……もう、話せなくなるのかな。
……嫌だな。
『それだけ、だから……
ごめんなさいっ……大事な時間を、こんな私なんかに、』
「……」
『じゃあ、また……』
"学校で"
顔は見れなかった。
けど、変わらぬ笑顔で腕を離し、駆け足で教室に戻る。
『……っ、ばかだな、』
ひとりになった教室は、虚しかった。
1人ではなく独りを感じさせるぐらい
積み重なってきたものが、崩れ落ちていく音がして
取り出したスマホに、小瀧くんのトーク画面を映し出す。
"全部言っちゃった"
"ごめん、振られたかも"
それだけ送って、
既読がついたかどうかも見ずに電源を切る。
『……っ、』
どうしようもなく、好きなのに
好きなのに、どうしようもない。
ジレンマみたいな、すごく、胸が苦しい。
……眼中に無いこと、知ってるけど
少しでも、その視界に入れたら。
矛盾してること、わかってるけど
そう願うことは、間違いなのだろうか。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
