5.球技とリレー ページ5
＊
神山くんはやはり、主婦であり神様らしい。
「え、神ちゃんって球技苦手なん！？」
「ちょ……あんまでかい声で言わんでや！」
体育祭の練習として設けられた3時間目。
体育があまり得意ではない私は、
憂鬱を隠せないまま、言われた通りに整列。
種目は自分で決められるけど
順番は向こうの勝手らしい。
そんな重い体を引きずって歩いていると
近くから神山くんと重岡くんの会話が耳に入る。
……そして新たな発見。
"球技が、苦手"
「あの多才で完璧な神ちゃんが！？」
「……いろんな言い訳つけて隠してきたんよ。
でも、今回ばかりは逃げられへんくて……」
完璧すぎると思っていた神山くんは
本当は完璧のピースが少し外れていて
……それが、よりにもよって球技。
あ、そう言えば
今日の朝、"トレーニング始めました"って
言ってたっけ。
それがもし球技のトレーニングだったら……
なに、可愛い。罪すぎる。
「でもなんで俺に言ったん？」
「しげはスポーツ全般得意やろ？
少しでもカバーしてほしくて……あかんかな？」
「まあ、勉強面でめっちゃ助けられてるし
全然かまへんよ」
「ありがとう、助かるわ」
＊ ＊
神山くんは、球技が苦手らしい。
「次神ちゃん！！頑張れ頑張れ！！」
球技はそれなりに楽しめたらしく、
重岡くんのフォローがありながらも
苦手なりに頑張っていた神山くん。
球技の練習の後は、余った時間でクラス対抗リレー。
私は女子の中で足が遅い枠に入れられ
適当に真ん中の方で順番を組まれた。
神山くんが前後のどっちかだったらどうしよう。
そんな心配もあったが、それは不要だったらしい。
「追い抜くか？」
「全力疾走やで！！神ちゃん！」
「わかっとるって。任せとき」
神山くんは学年で上位に入るぐらい足が速い。
陸部に負けず劣らずの速さのため、
何回か勧誘に来たとか。
それもあってか、神山くんはアンカーに抜擢。
そしてそんな曖昧な記憶通り、
半周遅れていた私のクラスは
神山くんの怒涛の追い上げで見事1位でフィニッシュ
「うぉおおっ！最高にかっこええよ、神ちゃん！！」
「はは、せやろ？足には自信あんねんって」
何歳になっても
足が速い男子はかっこいいのだなと
1位で大喜びするクラスを見て
ふと思った。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
