40.ひらめきとお節介 ページ40
＊
まさかの図星に沈黙が走る。
「……え、まじ？」
この沈黙が耐えられなかったのか、
重岡くんはその一言だけ漏らすと小瀧くんと顔を見合わせて
"え、神ちゃんが？"
"ちゃうって。瀬良ちゃんが！"
"でも告白してへんよな？瀬良ちゃんの事やし。
それやのに何で神ちゃん、瀬良ちゃんのこと避けて……"
"しーっ！！それはほら、まだ言わん約束やって！"
なんて私には聞こえないように(丸聞こえ)
コソコソと会話をする。
「んん、えっと、整理させてな？
瀬良ちゃんは神ちゃんのことが好き……で、合っとる？」
『……うーん……うん？』
直球で聞かれて素直に頷くのは恥ずかしい。
そんな気持ちもありつつ、曖昧に答える。
曖昧に肯定すれば、2人はもう大喜び。なんで？
「そっかそっかおめでとう！」
「なーんかそんな気はしてたんよなー！はー、スッキリ！」
『え……何で2人が私より嬉しそうにしてるの……？』
「ほら、もう完全に好きと決まればアタックやって！
今から神ちゃんを探す旅に出るでー！」
『い、っ、いいってば！そんな、
もし生徒会の仕事でどっかいってたら……その、迷惑、』
「大丈夫やって、神ちゃんも瀬良ちゃんのことなら
仕事放棄してでも駆けつけるて！」
『しっ、仕事放棄！？そんな、私のためだけにするわけ……』
「やけに謙虚やなぁ。もっと自信持ちや？」
『無理だってば！！』
今から踊り出しそうなぐらいウキウキしながら
私の腕を掴み、教室を出ようとする2人。
私はそれを何とか阻止しようと
引っ張られてる方向と逆方向に力を入れて
"お願いだからそんな勝手に……"と、声を振り絞る。
「今行かへんとまたどっか行くで？神ちゃん」
『それは、その……そうだけど！』
「今がチャンスやから、ほら！」
『だっ、だから、心の準備とか！！』
"神山くんに会いにいくってだけで、心臓が……"
つい出てしまった本音に、2人は私を引っ張るのをやめて
"んー"といきなり悩み出す。
感情の並が激しすぎる。なにこれ、ついていけない。
混乱する私の頭とは別に、
2人は"あ！"と声を出して再び私を見つめた。
「じゃあ、2人っきりの空間を作ったるわ！」
『……は？』
今度は何を言い出すのかといえば
またしても、とんでもないことを言い放ち笑うのだった。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
