31.羞恥とダッシュ ページ31
＊
あわよくば神山くんと同じ裏方に、なんて夢は儚く散ったのであった。
「あ、瀬良ちゃん」
神山くんにこんな姿を見られるのは恥ずかしい
そんな思いで教室の隅に隠れながら過ごしていたら
小瀧くんの声がすぐ目の前から聞こえて
変な人と思われる方が恥ずかしくて
しゃきっと背筋を伸ばすと
"あれ、瀬良ちゃんで合っとるよな？"
なんて謎の確認をされる。
『は、はい、瀬良ちゃんで合ってます……』
「せやんな、よかった。
男装だけでも結構雰囲気変わるもんやね」
『そうでしょうか……私なんかがこんな、
似合わない男装して人前になんて……』
「お世辞抜きで似合っとるよ。ほんまに」
『い、いい、いくら小瀧くんだってそんな、』
「な？神ちゃん」
『え、かみちゃん……？』
「うん、十分似合っとる。ほんまに居そうやわ」
地面から顔を上げて、小瀧くんの横を見る
嘘だ、と思いながら何度も瞬きしながら
目の前にいる人を認識する。
『あ、あ、……え？かみやま、くん……？』
"神山くんにこんな姿を見られるのは恥ずかしい"
「おう、神山くんやで」
そう返事された瞬間、今年1番に大きい声が
情けない声が教室中に響き渡る。
その声に小瀧くんは大爆笑。
クラスの人達は一瞬驚きながら
何事も無かったかのように作業に戻る。
神山くんは、何で？と言いたげに首を傾げて
私は神山くんたちに背を向けて顔を隠した。
なんで、なんでなんでなんで。
女の姿でも恥ずかしいというかダメというか
……とにかく、死にたい！！！！
「え、瀬良……？」
『あの！！今は！！その……だめなので！！』
"それでは！"
ダッシュで教室を出て、人混みを避けながら
廊下を全力疾走。
あ、さっき接客の仕方教えるとか言われてたっけ。
……いや、それどころじゃない
今はただ、心を落ち着かせられる場所へ！！
"姐さん、コーンポタージュ……"
確かにそう男子に言われた気がしたけど
気にしてる余裕が無い私は
"いりません！！"と大声で言いながら
休むことなく廊下を走り回っていた。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
