11.テストの時間 ページ11
＊
神山くんは、ゲームも得意らしい。
「それでは数学のテスト開始」
今日は一学期、２回目の定期テスト。
2週間前にテスト期間入ったかと思えば
もう、テスト当日だなんて。
神山くんをこっそり観察し始めた頃から
時の流れが本当に早く感じる。
『……』
勿論、勉強なんて苦手なので
机の上に置かれる紙っぺらは、ちんぷんかんぷん。
適当にペンを回しながら、
現実逃避をするかのように青空を見上げた。
今日も雲ひとつない快晴。
そして神山くんは、絶好調にペンを持つ手が進む。
席替えで驚くほどに遠くなってしまう神山くん。
別に近くにいてほしいわけでもない。
近くにいたらいたで、
こっそり観察できなくなってしまう。
その代わりに、会話は一言も逃さず聞けるけど。
そのメリットと、デメリット
どちらが大きいかといえば、デメリットだろうな。
観察できなくなるのは、
私の学校生活の死を意味することになる。
それだけは、何としてでも避けたい。
……こんな観察の毎日を続けて、2年。
まだ1度も話せてないし、
まず、神山くんは私のことを知っているだろうか？
さすがに2年も同じクラスとなれば、
名前くらいは……知っていてもなぁ、って
それは、期待しすぎ？
でも神山くん
クラスの人の名前は全員知ってるっぽいし
顔と名前が一致するぐらいに記憶力もいい。
だから、どんなに影が薄いで有名であろう私でも
まぁ……知っているの、かなぁ……。
……いや、わからない。
そういえば私は、よく神山くんの会話を
盗み聞きするけど
クラスのことについて話題が上がらないし
そういった話も全くしない気がする。
あえて避けてるのか、それとも興味が無い？
いやいや、生徒会長なんだもんね。
気にしたくても自分のことで精一杯だろうし……
「はい、止め。筆記用具を置いてください」
そんなことをぐるぐる考えてるうちに
数学のテスト時間が終わり、
ほとんど空欄の解答用紙を
絶望しきった顔で回収係に渡す。
『……終わった』
「え、瀬良ちゃん、大丈夫？」
「実は私もやばいんだよね〜普通に難ない？」
『……私、解答欄ほとんど白紙』
「それは本気でやばいで」
「死が確定したな」
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
