34.忙しいと疲労 ページ34
＊
神山くんと一緒に回ることになったらしい。
『いっ、いらっしゃいませ！！』
「瀬良ちゃん、もっと男っぽく！」
『あ、はっ、はい！！』
午前もそろそろ終わりに近づいてきた頃
客足は伸びる一方で、廊下には大量の人が
奥の階段の方まで続いていた。
予想外の人気に、私たちは戸惑うばかり。
途中、材料が足りなくなって
男子総出で買い出しに行くくらい凄いことになっている。
もうすぐ午後の人と交代だと言っても
疲れきってる足じゃどこにも行けるはずがない。
……ああ、せっかく神山くんに誘われたのにな。
そんなことを思いながら足の痛みを無視しながら
笑顔を振りまくのであった。
＊ ＊
『もう、むり……』
午後の人とバトンタッチした更衣室。
"お疲れ様"という声が飛び交う中、私はただ1人
痛む足を抑えながら座り込んでいた。
「大丈夫？瀬良ちゃん」
「無理させてもうて……ほんまにごめんな？」
『あ、いや、全然！楽しかったし、大丈夫だから』
「ほんま？」
本当は話すのも一苦労なほど疲れてる、なんて
言えるはずもなく……
さっきの無理やり作った笑顔を貼り付けるように
"午後はゆっくり休んでな？"と優しく声をかけてくれる
クラスの女子に、手を振って送り出した。
『……はあ』
1人になった部屋
小さいため息すら大きく聞こえるこの場所で
神山くんとの約束を、ふと思い出す。
『……行かなきゃ』
引っ張り出した制服を雑に着ながら
痛くて重い足を引きずり、更衣室を出ると
出た先、壁によっかかっている神山くんがいて
思わず声を上げると、神山くんはそれに気がついたのか
私の方を見て、ぱっと表情が明るくなった。
「あまりにも遅かったから……倒れたんかと思ったわ」
心配そうに眉を下げながら笑う神山くんが癒しすぎて
やや泣きそうになりながらも
"大丈夫です！"と振り絞った声で、私も笑い返すのだった。
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (
レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです！！最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです！ (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです！何回も見ちゃってます。更新頑張ってください！応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてとふらい。
| 作成日時：2021年2月17日 0時
