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17.新しいと一歩 K.T ページ17








「あれ、まだ帰ってなかったん?」


「生徒会はとっくに終わっとる時間やのに」






多分バスケ部の助っ人で
学校が閉まるまでいたのんちゃんと


野球部に遊びに行っていたしげが
門の前で立っていた。





俺は言い訳をするように苦笑いしながら
しげの隣に並ぶ。







『生徒会が長引いてん』







瀬良と勉強した、というか教えていたなんて言ったら
何を言われるか分からないし


もしかしたら明日、瀬良がイジられるかもしれない



そう考えたらどんなに信用信頼してる2人でも
気軽に言えるものではなくて。




生徒会を盾にするのは少し気が引けるけど
仕方ない、ってやつだ。







「へぇ、珍しいな」


『次の行事について、つい熱心に語りすぎてもうた』


「次の行事か……」


「あ、文化祭、今年はどうなるんやろうね」


「男装、女装カフェなんてええ案やない?」


「はあ?そんなん小瀧だけでやってろバーカ」






こうやって話せば、すぐ喧嘩になる2人は無視して
さっきのことをぽやぽやと思い出す。



電気がついていたから何事かと思って開けてみれば
そこには補習受けてる瀬良がいて

これまであまり接点がないし
話したことも……記憶が正しければ1度もない。




だから好奇心?

いや違う、
クラスの人とは男女関係なく仲良くなりたいから



今だ、と思って話しかけた


というより、勉強を教えた。





それだけなのに





なんだろう、この物足りなさ
クラスから離れることの名残惜しさ


ドアを開けた瞬間に目が合った以降
一度も目が合わないし




異様に謙虚なところ
聞き取れないけど、何か言っているところ


不思議な人だな……と思う反面
気になっている自分がいるのは、何でだろう。






「神ちゃん?」







いつの間にか3歩ほど前にいたしげとのんちゃんは
俺の名前を呼んで、"どうしたん?"と首を傾げる。


俺はさっき考えていたことを振り払うように



"何でもない"と呟き、駆け足で2人の隣に再び並んだ。

18.勇気と緊張→←16.感謝と高鳴り



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設定タグ:ジャニーズWEST , 神山智洋   
作品ジャンル:ラブコメ
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです!!最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです! (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです!何回も見ちゃってます。更新頑張ってください!応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽてとふらい。 | 作成日時:2021年2月17日 0時

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