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15.花丸とミジンコ ページ15








神山くんに名前を呼ばれてしまった。







「そんで瀬良は……数学の補習?」







問題集を覗き込むと、
"ここ、ほんまにムズいよな"と苦笑い。

そんな顔を、こんな近くで見れる日が来るなんて。






「進んでる?」


『ま、まぁまぁってとこ……です』


「ん?あれ、ここ、間違ってるで」


『え……まじですか』


「まじまじ。計算ミスやないかな?」







言われた通り、指摘された問題を解き直すと
さっきと違う回答が出来上がって


"おん、それ正解やで"と
私のペンケースから赤ペンを取りだし、花丸。






『わ、わわ……っ』


「花丸って、描かれてると嬉しくならん?」






そう言いながらペラペラと問題集をめくって

"小学生の時、花丸が沢山欲しくて
一生懸命勉強してたわ"と、あるページで
ページをめくる手を止めた。







「あ、ここ、応用の中でも飛びきりむずいとこやで」


『えっ』


「……ふふ、しゃーないから、教えたる」






"補習受けるぐらいやから、どうせ解けんやろ?"
なんて痛いところを突かれた一言。


その言葉は100億ダメージですよ、神山くん……



って、待って、今なんて?






『お、おっ……教えて、くれるの……?
こんなミジンコみたいな奴が、神山くんに……?』


「ミジンコて……全然、お安い御用やで?」







にぱって、いつも遠くで見ていた可愛らしい
クシャッとした笑顔。


何これ、なんなの、夢?
夢にしては、すごく現実的。そしてすごく妄想的。






「ほれ、シャーペン持って。
ほんまにムズいから、覚悟しぃや?」


『っ……はい!』






頬を抓ったって、痛いに決まってる。

私はこれが現実だと確認すると
かなり難しいと言われる問題を2人で解き始めた。






「……で、って……どうしたん?ニヤニヤして」


『いっ、いえっ!なんでも……っ、
あ、えっと、ここはどうなるんですか?』


「ああ、ここは……」







整った顔。生徒会長だから、優等生だから
私は高校1年で空けた耳たぶの穴はどこにもない。


当たり前、だけど。

でもなんか、神山くん……


凄く、アクセサリー似合いそうだな。




そんなことをこの近距離で思いながら、
わかりやすすぎる神山先生の特別授業を受けていた。

16.感謝と高鳴り→←14.困惑と名前



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設定タグ:ジャニーズWEST , 神山智洋   
作品ジャンル:ラブコメ
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そらジロー(プロフ) - 過去の作品から読ませていただきました。読んでて、ずっと読みやすい作品もありましたが、この神山くんの話はすこし、文の書き方などがスッキリしていない為、特に読みにくいなぁと思いました。学業との両立は大変ですが、応援してます。 (2021年11月3日 9時) (レス) @page1 id: 614ab98b9f (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。何回も見てくださるなんて…とても嬉しいです!!最近、リアルがバタバタしてしまっているので更新が遅くなりますが、飽きずに最後まで見てくださると嬉しいです! (2021年2月27日 0時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - とてもおもしろいです!何回も見ちゃってます。更新頑張ってください!応援してます (2021年2月26日 18時) (レス) id: 030ed8b055 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽてとふらい。 | 作成日時:2021年2月17日 0時

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