スノのえぇ声代表② (ページ41)

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母親「日出、ねぇ…」

榎木「今は活動にも専念したいし、勉強も手は抜かない」

母親「…そう。…分かったわ」

榎木「！ありがとう」

〜

教師「…続いて新入生代表挨拶。榎木那津さん」

榎木「はい」

そんなこんなで日出高等学校に入学
ちらっと照くんの顔が見えた時驚きが見えました

〜

深澤「日出来たの？」

岩本「名前呼ばれた瞬間びっくりした」

ドッキリ出来ちゃった

榎木「照くんはちらっと見えたよ？口あんぐりでちょっと面白かった」

岩本「意地悪だなぁw」

〜

全部、ウザイ…気持ち悪い

母親「こんな成績じゃダメじゃない」

榎木「でも順位は、1位だよ、？」

母親「順位はいいのよ！点数が100点以外なのがダメなのよ！なんでわからないの？」

何が違うの…？？

榎木「だっ、て」

母親「なんのために貴方を自由にさせたと思っているのよ！」

榎木「ごめんなさい…」

母親「ほんとに勘弁にして。私はあなたの為にしてるのよ」

"あなたのため"
この言葉にどれだけ苦しめられたか

淳弥「那津」

那津「…」

淳弥「母さん達には話つけとく。仕事あるでしょ？」

本当は、今日仕事ない。
兄さんなりの気遣いだ。

那津「ありがと」

〜

この公園は、僕の一時避難場所
ここは1人で入れるから楽なんだ…

？「…那津？」

？「大丈夫？どした？」

榎木「…辰哉くん、照くん」

2人を見るだけで頭のごちゃごちゃが少しずつ解けていく気がした。

深澤「…最近さ、顔が暗いじゃない」

そう言いながら、2人は僕の両隣に来て座る。
背中を撫でる照くんと頭を撫でる辰哉くん

榎木「……苦しいんだ」

岩本「苦しい…？」

榎木「…」

深澤「泣いちゃうくらい苦しいの？」

僕はずっと溜まっていたものをはき出すことが出来なかった。

榎木「…うん…。そう、だ」

深澤「そっか」

2人はずっと暖かくて柔らかくて、優しい

深澤「…落ち着いた？」

あれから長いかもしれないお話を3人でしていた。

ずっと傍でお話を聞いてくれてた。
なんだか、僕が思い描いていた両親だ

榎木「2人ってさ、親みたいだね」

岩本「俺らが？」

榎木「うん」

2人は驚いた顔でお互い見合って、頷く。
え？何？怖

深澤「那津に特別に子供扱いしてやろう」

榎木「…！えへ、嬉しいな」

深澤「かわいぃ」
岩本「可愛いね。那津」

〜

深澤「おはよ那津」

榎木「おはよーママパパ」

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