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突如聞こえた、愛しい声。しゅばっと振り向き、笑顔になる。
『ほんとですかぁ!伊黒さんに言われると嬉しいです〜。でも、どうしてですか?』
カナヲとアオイの呆れたようなため息が聞こえる。わかってる、分かってるよ〜。でも、私もなりふり構っていられないの。
伊黒「初恋は周りを見ることに長けているだろう。他人の状態を理解して、適当な対処がとれるのは大きい。それに加えて、自分の役割をきっちりこなす責任感もある。演技の実力だって申し分ないのだから、むしろ初恋以上の適任は居ないのではないか?」
カナヲ「その通りよ〜」
私たちの後ろから声をかけてきたカナエ先生。どうして皆、こうも気配を消して近づいてくるのか。
栗花落「あ、姉さん。これお弁当。忘れてたよ」
カナエ「あら〜、ありがとうカナヲ〜」
ほわほわとした空気の中、私はおずおずと口を開く。
『あの、その通りって、どういうことですか……?』
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ふづき(プロフ) - めっちゃ面白い (2022年2月14日 0時) (レス) @page34 id: 65f0d60046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜々 | 作成日時:2021年1月21日 20時