スノプリコンビ再来？？

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カフェを出て、あさちゃんパパと別れたあと、2人で予定していたショッピングに向かうため、公園の出口まで話しながら歩いていた。

けれど、正直ショッピングの気分ではなかった。

昔のことを思い出すと、どうしても気分が落ち込んでしまう。本当は、分かってる。

お母さんは、もういない。


分かってる。

分かっているけれど、その言葉を口に出すことが出来なかった。
言葉として発したら、自分の中で必死に保っている何かが崩れ落ちてしまうような気がする。自分が自分で居られなくなるような気がする。

でもそれと同時に、感情を上手くコントロール出来ない自分にも腹が立つ。

森「......A？」

ほら。またあなたに気を使わせた。
優しいあなたはいつだって私を優先してくれる。眉尻が下がった、少し困ったような笑顔を見ると、胸が苦しくなる。

「...ごめん」

森「今日は家帰ろう？」

「っでも」

森「いいよ。買い物はまた今度、一緒に行こう？今日は家でゆっくりしよう。」

「....ありがとう」


〇


それから私の家に行った。

2人分のコーヒーを入れて、リビングに戻ると、琢磨は映画でも見る〜？と動画サイトを開いていた。

言うなら、今日しかない。

「...ねえ」

森「ん？」

「神奈川に来る前のこと、ちゃんと言ったことなかったよね。」

森「....」

「今日あさちゃんパパと話して、意外と琢磨に伝えてたことって少なかったなって思ったの。あさちゃんの家に行くなら、どっちみち震災の後のことは知ると思うから、その前のことは今話しておこうと思って、、」

森「でも、大丈夫？無理しなくていいんだよ？」

「....琢磨には、知ってて欲しい、から」

森「.....そっか、分かった。でも、辛くなったらやめていいからね？」

「うん」

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