スノプリコンビ再来？？

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高校時代の担任の先生が、倒れたと聞いた。



危険な状態にある、と。






私の通っていた高校は、丘の上にあり、仙ノ浦全体を見渡せるのが自慢だった。


屋上からは、遠くの海だって見える。


母が働く病院も見える。


夕方になると綺麗な夕日が街を照らす。


そんな屋上の欠点は、全てが見えすぎてしまうことだろうか。





ずっと学校で待った。


1人、また1人と両親の迎えが来た友達が帰っていく。


Aも一緒に乗せてって！！


友達が両親に訴えた。


驚いて彼女の方を向いたけど、何も言わない私を見て、彼女の両親が言った。


だめよ。
もしここでAちゃんを連れて行って、迎えに来たご両親とすれ違ってしまったらどうするの？


彼女は泣きそうな顔でこちらを見ていたが、私は大丈夫だよと言って微笑み返した。


お母さんもうすぐ来るから、と。





ついに教室で最後の一人となってしまった私は、担任の三上先生に連れられて、避難所となっていた体育館に行った。


既に多くの人達で溢れかえっていた。


そこで私は聞いてしまった。





“津波が来た”





私は屋上に走った。


つなみ


津波が来たら、仙ノ浦は？

たくさんの人が住む家は？


お母さんは？



屋上に着いて目にした光景は、未だになんと表せば良いか分からない。


あらゆる建物が倒され、ありえないほどの量の水が街を飲み込み、その水が凄まじい音を立てて家屋を壊していた。


「えっ、」




なに、これ、、



「っ！......」



その時、ものすごい力で腕をひかれた。


三上先生だった。


私の頭を抱えるように、何も見せないように抱きしめる先生の手は震えていた。


「せん、せい、、」


三「Aさん」








三「生きるのよ」

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