貴方を忘れさせて (ページ8)

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Aside

「玲於くん早く帰ろ」

気付いて欲しくないことばっかり気付く玲於くん

玲「おー帰るか

そいえば今日さ隼がさ…」

玲於くんが隼くんの話をしてるけどいつもなら凄く面白いのに今は殆ど何も聞こえてこない

面白い話をしてくれてるのは笑わそうとしてくれてるからで

何も聞かないのは超えちゃいけない一線って分かってくれてるから

そんな気遣いどこで覚えてきたの、

「玲於くん」

話の途中だけど玲於くんに話しかけたら話すの辞めて聞いてくれた、

「今日はほんとに玲於くんがいてくれて良かった」

玲「うん」

「あのね…」

玲「無理しなくていいから

ゆっくりでいいよ今辛いなら言わなくて」

そんな優しい言葉かけないで

私泣くよ？

玲「あーもう泣きそうになってるでしょ

ほらおいで、？」

そう言って両手広げて待ってくれる

「玲於くんごめんね」

玲於くんの心臓の音が聞こえてくる
いつもみたいに玲於くんは

玲「しょうがないな」

そう言って背中とんとん一定のリズムを保って撫でてくれる

感謝してもしきれないよ

私の好きな人はそんな事してくれなかった

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