episode164〇 ページ30
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｢……今、なんて言った……？｣
｢え……？｣
前言撤回
どうやら夢を見ていた訳では無いようだ
何がどうなってるのか何も分からないが、私が目覚めた場所は佐野の部屋のベッドだった
そして目の前には、目を丸くする佐野がいる
つまり……
｢好きって……聞こえたんだけど……｣
｢……あ、……ち、ちが｣
｢好きって……言ったよな？｣
もはや脅しだと感じる程、ずずずと顔を近づけて圧をかけてくる佐野から必死に目をそらす
相変わらず頭はまだパニックのままで、その拍子に理性のネジもぶっ飛んでいた
もうほんとに何も、考えられない
｢あ、あれは寝言で……
っていうか、どうして私佐野部屋に｢逸らすな｣
俺を見ろ。とでも言うように肩を掴まれて、思わず小さな呻き声をあげてしまった
あ、佐野の顔ちゃんと見たの、1ヶ月ぶりだ……
なんか、痩せた……？
｢A。俺たち、次こそちゃんと話そう｣
｢……話す？……もう話すことなんてないじゃん…佐野の気持ちは分かってるもん｣
絹ちゃんの傍にいたいんでしょ？
だったら私になんか構わないでよ……
｢じゃあ言ってみて｣
｢何を？｣
｢俺の気持ち｣
｢だから……絹ちゃんの、傍にいたいんでしょ。
一々言わせないでよ……｣
言わせてどうするつもりなの……と俯いていれば、｢違うよ｣と予想とは違う答えが降ってきた
立っていた佐野は、いつの間にかベッドに入ってきて私の隣に座る
そして逃げないようにと、私の腕を取る
｢…あぁ、絹の傍にいたいだっけ？佐野はちゃん付けしないもんね｣
｢だから違うって｣
｢はぁ……じゃあなんなの？｣
｢俺が好きなのはAだよ｣
｢……は？｣
タチの悪い冗談だ
この期に及んで、まだ私の心を揺さぶるつもりなんだ
｢やっと言える時が来た……
俺が好きで好きで仕方なくて、食べちゃいたいくらい大好きって想う相手は……世界でAだけなんだ｣
佐野の言葉が、頭の中でゆっくり繰り返される
好きで好きで仕方なくて、大好きだって想う相手は……私……？
あぁ、もしかしてまだ夢を見てるのかな……
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歴女 - みんなが幸せになれる、ハッピーエンドだといいいです！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです！通知きた瞬間叫びました笑更新してくださるだけでもう神です…！データ消えるのきついですよね。。本当に大好きな作品です！応援してます！ツナさんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年11月5日 19時) (レス) @page45 id: 70628fcb09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - さすが最高一位。格が違いますね←上から目線過ぎ しかしほっんとーに好きです、このお話。 (2022年11月2日 18時) (レス) @page44 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 一気読みしてまじ止まらんかったです、この作品本当に好きですっ！応援しています！！ (2022年6月14日 19時) (レス) @page44 id: bb966ca157 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - うわぁ、、。だいすきすぎる……。もう更新は、、多分しないか。続きは頑張って私が妄想したおします笑！！本当に本ｯｯｯ当に面白かった！！こんな面白い作品を、ありがとうございました＜(_ _)＞ (2022年6月3日 20時) (レス) id: b476552735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年12月3日 21時
