episode153〇 ページ19
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｢親なんていねぇよ。俺孤児だから｣
｢……あ、ごめんなさい、その、知らなくて…｣
……私、最低だ
よく考えれば、その可能性だって出て来たのに
迂闊に、何も考えず聞いてしまった
｢別にいいよ。あいつのことなんか親と思ってなかったから｣
｢……えっと……じゃ、じゃあ、良かったら何か作りましょうか？その、お詫びと言ったらなんだけど……｣
｢え？お前が？｣
｢嫌ならっ、全然いいんですけど……その、やっぱり健康とか心配だし……｣
勿論私に作れるものは限られるけど…
カレーとか、シチューとか、ハヤシライスとか…
｢ふーん……いいよ。じゃあ作って｣
｢え？あぁ、分かりました ｣
｢何驚いてんだよ。お前が作るって自分で言ったんだろ？｣
｢いや、てっきり断られるかと思ってたから…｣
｢…変なやつ｣
変なやつ。とため息混じりに呟いたイザナさんは、自分のカゴの中からカップラーメンを取りだしていくつかを棚に戻し始めた。
イザナさんが残りのラーメンを買いにレジで並んでる間、私は隣のスーパーで材料を買いに行った
｢お待たせしました〜。じゃあ、イザナさんのお家案内してください｣
｢ん｣
ん。と手を出してくるイザナさん
え、まさか繋ぎたいのかな？でも袋とバックで両手塞がってるし……と困惑していたら
｢貸せよ袋｣
と、ちょっとイラついたようにそう言われたのですぐに袋を差し出した
鬼みたいな人間代表でもちゃんと持ってくれるんだ、と少し感動した。
帰りの道中、私たちは他愛のない会話を交わしていた。(ほとんど私が一方的に話しかけていただけだったけど)
｢あの、カップラーメンばっかじゃ飽きませんか？
今は美味しい冷凍炒飯とかパスタとか、結構安く売ってるんですよ｣
｢いつも飯は鶴蝶が作ってる。今は忙しくて作れてねぇだけ｣
｢え！あ、そうなんですか！？
じゃあ私、物凄いお節介を……！｣
｢なんで？食わせろよ。お前の作った飯｣
｢……期待はしないでくださいね｣
｢元々してない｣
ほんっと失礼な人。とその顔を見上げてみれば、どこか楽しそうに口角をあげるイザナさん。
どうやら彼は人をおちょくるのが生き甲斐らしい。
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歴女 - みんなが幸せになれる、ハッピーエンドだといいいです！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです！通知きた瞬間叫びました笑更新してくださるだけでもう神です…！データ消えるのきついですよね。。本当に大好きな作品です！応援してます！ツナさんのペースで更新頑張って下さい！ (2022年11月5日 19時) (レス) @page45 id: 70628fcb09 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - さすが最高一位。格が違いますね←上から目線過ぎ しかしほっんとーに好きです、このお話。 (2022年11月2日 18時) (レス) @page44 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 一気読みしてまじ止まらんかったです、この作品本当に好きですっ！応援しています！！ (2022年6月14日 19時) (レス) @page44 id: bb966ca157 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - うわぁ、、。だいすきすぎる……。もう更新は、、多分しないか。続きは頑張って私が妄想したおします笑！！本当に本ｯｯｯ当に面白かった！！こんな面白い作品を、ありがとうございました＜(_ _)＞ (2022年6月3日 20時) (レス) id: b476552735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年12月3日 21時
