殴ったら惚れられた 2nd【宮侑】【角名倫太郎】

40 あの日 ページ42

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｢俺は....もう友達にはなれない｣




好きだから。




好きだから、もう友達なんかに戻れない

友達として見れない




田中さんの事を見れば触りたくなるし、侑にだけ見せてる顔、全部俺だけに見て欲しい



その笑顔だって、俺だけに向けて欲しい






ダメなんだ、なんか

田中さんの事になると大人でいられなくなる

余裕なんてなくて、かっこ悪い







｢見損なったよ。田中さん｣







全く、なんであんな事を言ってしまったんだろう
ガキの嫉妬心なんかで彼女を傷つけた
何度、言葉を取り消せたらいいなと後悔しただろうか






喧嘩してたはずの侑と一緒にいたからって、勝手に妬いて、傷つけて。


そしたら2人があっという間に付き合ってて、上手くいってて





部室で弁当食いながらイチャつく二人を邪魔するために、めちゃくちゃ早く弁当食うとか変な努力もした





ほんとに、かっこ悪い







しかもまだ、謝れてないんだ







傷つけたこと、謝れてない







謝る前に、田中さんは消えてしまった








いや、謝ろうとしたのが遅すぎた



本当はもっと早く言うことも出来た。






ただ、否定されるのが怖くて言えなかった







意気地無しで、馬鹿で、どうにも出来ない、かっこ悪い俺








もう許してなんて言わないから、






面と向かって嫌いって言われてもいい、







ただ、一目見れればいいんだ








だから、









｢今、どこにいんの.......｣









会いたい、ものすごく








そう思うのは、今年で何回目だろう

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