【完】だれも見てくれなくても(2)【ブルーロック】

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「辛い中でお前が頑張って生きてきたから……それでこその、この結果だろ」

「こいつの言う通り、決して簡単にたどり着いた訳じゃない。お前がいてこその大団円だ」





『……そっ、か』





あの時の私が諦めなかったから今日がある。
このまま生きてたって意味なんかないと思ってたけど、ちゃんとあったんだ





『なら、よかった……』





生きてりゃどうにかなるって、馬鹿にしてたけど案外その通りなのかもしれない。


今私がここで3人と立っていられるのだって、私が選んだ道なんだ。


叔父さんと生きる決断
みんなと向き合う決断




全ては私の選択の上に成り立っている、温かな縁



生きていなかったら得られなかった







「え、これ俺もなんか言った方がいい感じ……？」


『ううん、凪くんはいいよ』





いつも優しさ貰ってるから。
思えば最初からずっと、私を見ていてくれたよね。







いつかきっと報われる日が来るからって、涙を枯らしながら眠りについていた時の私に教えてあげたい。


大丈夫だよって


どん底でも光を浴びる日が来るから。







『叔父さんと、千切くんと凪くん
……ありがとう』






支えてくれる人がそばに居るって、こんなにも幸せなんだね。

知ることが出来てよかった







「あぁ。……今まで苦労をかけたな。
……今度はお前が楽になる番だ」


「じゃあ、俺たちがその手伝いします。なぁ凪？」

「えーめんどくさ…いけどいいよ。Aの笑顔すきだから」






『…うん、ありがとう』







過去の私、見ていてね


ちゃんと幸せになるから。











「おい凪、さっきの言葉はどういう意味だ？その好きはどの部類だ今すぐ答えろ」

「うわなにこのおじさんめんどくさ…」

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