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初めて自分から人に頼ることを覚えた手帳紛失事件

捜索は意外な展開により呆気なく打ち切られた。





いや、考えてみれば全くもって意外ではない。
むしろどうして最初からこの人を疑わなかったのか、自分を責めたくなる。


最近大人しかったから忘れてた。



コイツは、平気で泥棒かます人間だということを。


わざわざ人目につかないよう私の部屋まで来ちゃってさ……





『……どうやって盗ったの』

「あんたがお風呂入ってる時。そんなのも考えつかなかったわけ?」






ブルーロック内には女性用の大浴場が一つだけあり、そこに入れるのは現状この世でたった3枚しかないキーカードを持った人間だけ。

その3人とは私に帝襟さん、そしてもう一人は




「普通に考えればすぐわかることなのにさぁ。なに凛くんと廻に迷惑かけちゃってんの?あんたマネージャーでしょ?選手の睡眠時間削っていいと思ってる訳?」

『……は、あんたがマネージャーを語るとはね……自分を守ってくれる人が一人もいなくなって、少しは置かれてる立場分かったんだ?』

「っそれはあんたの方でしょ!?今写真を持ってるのは私。言いたいこと、わかるよね?」





目の前で手帳をヒラヒラとひけらかされる。
今ここで力づくで奪っても、中に写真が入ってないというのがオチだろう。じゃなければ写真を持ってるなんて含みの持った言い方しないだろうし。





『……返してよ』

「私の言うこと聞いてくれたらね?」






交換条件……

相変わらずやることが汚い彼女に、呆れてため息が出る。

だけど、悔しいことに主導権を握っているのは彼女だ






「みんなから離れて。正確に言うと、嫌われて?」

『はぁ……?』






拳の震える私を見て、ヒナはケラケラと笑った。

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ごりらに憧れてます - ちょっと控えめに言って神です。語彙力めちゃ高ですし……小説家なれると思います。応援してます!!最高でした〜 (1月19日 7時) (レス) @page43 id: 930e13de40 (このIDを非表示/違反報告)
黎明(プロフ) - 話の構成が上手すぎて引き込まれました…!神作品を有難う御座います! (10月10日 13時) (レス) @page22 id: 96c5df6fb7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨、ときどき猫。 - 私、最後の「彼との幸せな〜」を呼んだ瞬間、大泣きしました。枕に顔うずめてたら親に笑われました(笑)本当に心が温かくなる話でした!これからも投稿頑張ってくださいね! (6月5日 21時) (レス) @page49 id: 5c49e2991a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - すっごい泣きまた!本当に素晴らしい作品をありがとうございます! (5月21日 0時) (レス) @page49 id: e67944ae95 (このIDを非表示/違反報告)
ヒラコ - 素敵なお話をありがとうございました。ツナさんの暖かい気持ちに感動しました。生きることは決して楽しいこと、美しいことばかりではないけれども、それらはいつか糧となり実を結ぶのだと思います。私もいつか生きていて良かったと思える日が来るよう今を生きます。 (2023年4月2日 2時) (レス) @page49 id: 488b484064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月28日 16時

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