【完】だれも見てくれなくても【ブルーロック】

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「おま、何してんだよ……！」

『糸師くん、このことは内密に…』

「こっち来んな！つか服はっ」

『今洗ってる』

「……っじゃあこれ着ろ！」






バフゥッとめり込むんじゃないかってくらい勢いよく顔面に投げつけられる彼の上ジャージ。
うわ、耳赤。意外とウブなのかな？普段あんな凛とした顔してるのに。


たかがキャミ姿見ただけであんな真っ赤になるなんて……女の裸とか見たことないのかな。いやそれは関係ないか。



でもきっと、それが普通の反応なんだよね。
私が感覚狂っちゃってるだけで。




「おい、着たかよ」

『うん。ごめん変なもの見せて。あと、ジャージどうも』

「お前、いつもあんな痴女じみたことしてんのか……？」

『ひどい。そんなことする風に見えるの』




やっぱり、もう汚れちゃってるのかなぁ
悔しいけど、アイツの言葉通り




「は？見えねぇから聞いてんだろーが」

『ほんと？……普通に、見える？』

「はぁ？なんだお前……とことん変なやつだな」

『そうかも……ごめん』

「一々謝んなうぜぇ。俺が悪者みてぇだろーが」






まぁ悪人面じゃん。はは、うそだよ。







『てか糸師くん、何しに来たの？』







結構遅い時間なのに……ていうかよく見たらすごい汗だくだし、もしかして自主練？
流石トップと言われるだけあるな。意識たか。







「あ？洗濯だよ。見りゃ分かんだろ」

『……いつも自分で洗ってるの？』

「そーだけど…なんか文句あっかよ」

『いや……』






なんか、申し訳ないな。いや別に私悪くないんだけどさ。
でも糸師くんいい人っぽいし、明日から洗濯回収の時間遅くしよう。





『……糸師くん、寒くないの？』

「さみぃに決まってんだろ。喧嘩売ってんのか」

『口悪…』

「あ？」






でも、優しいんだね。変な人。

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