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「昔お前が助けを求めてきた時、あの頃は色々なことがあって……命を絶つことも考えてた。
だからそんな状態で子供なんか傍に置けるわけないと、下手したら餓死させかねない。正直明日の自分が生きてるかすら分からなかった……」
「そうしたら、後悔したよ。アイツらが蒸発して俺にお前を引き取る話が入ってきた時、お前があそこで、どんな待遇を受けてたか近くの住人から聞いた……。
殺したいと思った。あいつら全員地獄におくってやらなきゃ気が済まないってな。
でも、そんなことをした所で誰も喜ばないし、第一お前の傍に居られなくなる。そう考えたら…思いとどまったんだ」
「でも俺のせいでお前を苦しめたのには変わりない。だから、今度会う時は親代わりとして温かく接してやりたいと思ってたけど……如何せん生粋の不器用でな。お前を見る度、罪悪感に呑まれそうになって自分を殺したくなって、上手くやれなかったんだ……」
「だからわかって欲しい。今更こんなこと言うのは虫が良すぎる話だと分かっているが……俺はお前を嫌いなわけじゃない。お前を見てるとまだ赤ん坊の時の姿が頭に浮かんで、いと…守ってやりたいと思ってる。今度こそ」
「A。もう一度、俺にチャンスをくれないか……?次は絶対、お前を見捨てたりしない。嫌と言われてもその手を離さない。お前をずっと見てるから……」
だから頼む。と頭を下げた人は私の叔父さんだった。
不器用で口が悪くてでも根は優しい
私の、唯一の家族
だから、そばにいて欲しいとおもった
ずっとじゃなくていいから
死にたいと思った時は抱きしめて、隣で話を聞いて欲しい
辛くなったら助けてを言わせて欲しい
私の味方でいて欲しい
『もう、謝らないでいいです……』
「A……」
だから、
『叔父さん……わたしと、一緒に生きて…』
わたしを見て欲しい
「……あぁ。死ぬまでそばにいる。死んでもお前を見守るよ」
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moyu(プロフ) - それとこの小説最後まで読ませていただきました🙇とても面白かったです。素敵な小説をありがとうございます🙇✨ (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
moyu(プロフ) - プリ小説というアプリで、この小説と同じタイトルと内容で作られた日時がこちらの小説よりも遅いものが投稿されていて、パクリなのではないでしょうかと思いコメントさせていただきました🙇余計でしたらすみません💦 (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
楽夜 - 絵心…いいこと言うやん!タマニハ。。。 (5月22日 20時) (レス) @page45 id: e32b518303 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 絵心さん・・・・めちゃめちゃいいこと言うじゃないですか! 泣いちゃいますよ (2023年3月3日 15時) (レス) @page44 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 私の妹がヒナって名前で草 (2023年2月27日 9時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月1日 19時