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『ほんとにもう……なんて謝罪したらいいか』





勿論、謝って済むことじゃないのは分かってる。でも何かしないと私の気が済まないのだ。
このまま千切くん達に申し訳ないと思い続けるのもそれはそれでちょっと癪に障るし……嘘です。






「……いや、謝んのは俺の方」

『……え?』






私、昨日から耳壊れちゃったのかなと疑ったが、千切くんの顔は至って真面目だった。





「お前、いつもひとりであんな大量の仕事やってんだな」

『…ま、まぁ一応マネージャーだから……』





選手の部屋で寝こけたけど。でも今回の件はわざとじゃないし決して故意的なんかじゃ……ん?ひとり?





「ヒナを見てる限りじゃ、分からなかった……そりゃそうだよな、お前がその分やってたんだから」

『……千切くん……?』

「俺、何も知らなかった。何も知らないのに、ヒナの話だけ信じてお前が仕事やってないみたいに決めつけてた……ほんと、クズはどっちだっつーの」






最低だよな俺、と自虐的に笑う千切くん。

朝から色んなことが起きすぎてまだ夢の中の気分だけど、千切くんの言葉で脳が段々と冴えていく……






「昨日俺たちが手分けして色々やってた時、ヒナはずっと、他の奴らと笑いながら話してるだけだった……こっちを手伝おうとする素振りもない。多分、俺たちがお前の代わりにやってるって気づいてなかったんだと思う……気づかないくらい、気にしてなかったんだ」





ヒナの作り上げた完璧な城の壁が、一部脆くなって剥がれたように感じた。


思いもよらぬところで、私は彼女の化けの皮を千切くん自身に剥がさせてしまったのかもしれない







「お前……いつもあんなんだったのか?俺たちがヒナと笑ってる間、一人であの量の仕事を……」








俯く千切くんの言葉にイエスと首を縦に降ったら、きっとまた面倒くさいことになる。私が意図してこの状況に持ってったんじゃなくても、彼女はきっとそう思い込むだろう。

出来ることならもうヒナと関わりたくない。
関わる度に私が孤立させられていく気がするから。







でも、これは機会だ


変わるなら今しかない。






たとえこれでまた傷つくことになっても、もう一度誰かを信じたい。





誰かにみてもらいたいと思ったあの気持ちは、嘘じゃないから

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moyu(プロフ) - それとこの小説最後まで読ませていただきました🙇とても面白かったです。素敵な小説をありがとうございます🙇✨ (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
moyu(プロフ) - プリ小説というアプリで、この小説と同じタイトルと内容で作られた日時がこちらの小説よりも遅いものが投稿されていて、パクリなのではないでしょうかと思いコメントさせていただきました🙇余計でしたらすみません💦 (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
楽夜 - 絵心…いいこと言うやん!タマニハ。。。 (5月22日 20時) (レス) @page45 id: e32b518303 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 絵心さん・・・・めちゃめちゃいいこと言うじゃないですか! 泣いちゃいますよ (2023年3月3日 15時) (レス) @page44 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 私の妹がヒナって名前で草 (2023年2月27日 9時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月1日 19時

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