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皆が起きてるまでは待っていようと頭では思っていたものの、
期間中が故に迫り来る眠気と、ぴったり隣で寝てる凪くんの温もりでついつい目が閉じかけて……
気がついたら、朝になっていた
目に飛び込んできた昨日変わらぬ天井に、マズイ!と思って慌てて起き上がったら
向かいのベッドには馬狼くん、その隣、私から見て斜め前のベッドには凪くん、そして私の右隣のベッドには千切くんと潔くんがぎゅうぎゅうになって眠っていた……
やら、やらかした
選手たちの部屋で眠りこけるとか……あ、有り得なさすぎる
切腹だ。お願いだから誰か私を介錯してほしい……
このまま何も言わず去るべきか、もうすぐ起床時間なので彼らを起こすべきか
とりあえず顔だけ洗ってこようと洗面所に行き、これは夢でありますようにと冷水を頬にあてたが状況は何も変わらず。
部屋に戻ってくると、千切くんがちょうど伸びをしているところだった。
申し訳ないというのが顔に出てたのだろう、気にすんなってと軽く笑われた。
『あの……ごめんなさい』
「いや、それより身体は大丈夫なのか?一応、身体冷やさないように毛布二重にしといたけど」
えっ、そうなの?だから朝起きた時やけに重たく感じたのか……お腹痛いからかなと思ってたけど、あれは物理的距離重さだったんだ……
てかてか、待って、という事は誰かが掛け布団無しで眠ったということだ……
朝見た限り、馬狼くんと凪くんは毛布を口元まで被っていたような記憶が……
またもや血の気が引いていく。
いくら頑丈な室内といってもここは山の中。肌寒かったに違いない。
『……ほんとに、ごめん……千切くん達、寒かったでしょ』
あぁもう、なんてことだ。
大事な選考中に、選手に風邪を引かせかけるマネージャーなんて……最悪すぎる。ほんとにクビになるかもしれない。
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moyu(プロフ) - それとこの小説最後まで読ませていただきました🙇とても面白かったです。素敵な小説をありがとうございます🙇✨ (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
moyu(プロフ) - プリ小説というアプリで、この小説と同じタイトルと内容で作られた日時がこちらの小説よりも遅いものが投稿されていて、パクリなのではないでしょうかと思いコメントさせていただきました🙇余計でしたらすみません💦 (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
楽夜 - 絵心…いいこと言うやん!タマニハ。。。 (5月22日 20時) (レス) @page45 id: e32b518303 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 絵心さん・・・・めちゃめちゃいいこと言うじゃないですか! 泣いちゃいますよ (2023年3月3日 15時) (レス) @page44 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 私の妹がヒナって名前で草 (2023年2月27日 9時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ | 作成日時:2023年1月1日 19時