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あーあ、憂鬱だ。
また絵心さんのとこ行かなきゃなんて……でもしょうがないよね、私がやらないと結局帝襟さんが苦労することになっちゃうから。
帝襟さんは好きだ。お母さん以外で、唯一私に優しくしてくれた大人だから。
忙しそうでいつも疲れてるし、せめて何か力になれることはやりたいと思う。
『絵心さん、掃除しに来ました』
だから、多少の嫌悪感も気まずさも全部気にしない。ということにしよう。
「あぁ、頼む」
たく、頼むじゃないっつの。大の大人なんだからこれくらいやってよね。偉そうにモニターの前でふんぞり返ってないでさ。
私に大人になれとか言う前に、自分がどうにかしろって話よ。
「……そういえば、お前に渡しとくものがある」
『え？』
思いがけなかった絵心さんの発言に、積み上げられたカップ麺のゴミとにらめっこしていた顔を上げる。
絵心さんから私に渡すもの……？なに、怖いんだけど。退去届とかだったりしないよね……
疑心暗鬼の私を置いて、ちょっと待ってろと備え付けの冷蔵庫に向かって行った絵心さん。
戻ってきた彼の手には……え？ケーキ？それも、ホール……
「……お前、自分の誕生日も忘れたのか？」
『…………え？』
誕生日…？嘘待って、今日って
『あ、』
私、誕生日じゃん
自分の誕生日なんて、ここ最近全く縁のない行事だったからすっかり忘れてた……。
そ、っか。私今日誕生日なんだ
「なんだ、その顔は」
『別に……』
誕生日はあまり好きじゃない。子供の頃、今日はなるべく早く帰るからねと言ってくれたお母さんを、ひとり夜遅くまで待っていたことを思い出すから。
それにお母さんがいなくなってからは、なんで生まれたんだろうって思い詰める日になってしまった。実際、言われたし。
「……チーズケーキにするべきだったか」
『……は？』
「気に入らなかったんだろ？ショートケーキ。……やっぱりアンリちゃんに聞いとくべきだったな」
……何、言ってるんだこの人は。
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moyu(プロフ) - それとこの小説最後まで読ませていただきました🙇とても面白かったです。素敵な小説をありがとうございます🙇✨ (9月6日 7時) (
レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
moyu(プロフ) - プリ小説というアプリで、この小説と同じタイトルと内容で作られた日時がこちらの小説よりも遅いものが投稿されていて、パクリなのではないでしょうかと思いコメントさせていただきました🙇余計でしたらすみません💦 (9月6日 7時) (レス) id: d9453b28eb (このIDを非表示/違反報告)
楽夜 - 絵心…いいこと言うやん！ﾀﾏﾆﾊ｡｡｡ (5月22日 20時) (レス) @page45 id: e32b518303 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - 絵心さん・・・・めちゃめちゃいいこと言うじゃないですか！ 泣いちゃいますよ (2023年3月3日 15時) (レス) @page44 id: fc65f8a88c (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 私の妹がヒナって名前で草 (2023年2月27日 9時) (レス) id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2023年1月1日 19時
