【完】だれも見てくれなくても【ブルーロック】

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たく、ほんとにこの女ってやつは……
私より何倍もガキじゃんね。あーもう、しょうがないな





『……私も、ごめん』

「…ふ、ううん、Aちゃんは悪『なんて言うとでも思った？甘いんだよばーか』

「っねぇ、君さぁ」

『蜂楽くん、優しいのはいい事だけどこんなことしてる時間君にある？
忘れたの？ここはブルーロックだよ。一瞬でもサッカーから意識逸らした奴が落ちていく』

「っ」





どんなにドリブルが上手くたって所詮はZ。まだまだ強い人達が上にいるということを、彼自身もよく知っているはずだ。

その証拠に、今も悔しそうに唇を噛み私から目線を外している。
ほらね、これでわかったでしょ。この女に振り回されてる暇なんか1秒もないの。私優しいから教えてあげたんだよ？





「ひどいよ、Aちゃん！廻は私のために……！」

『あんたもマネージャーなら、こんな茶番に選手巻き込んじゃダメって分かるでしょ』

「……そうだね、Aちゃんの言う通りだった……廻、ごめんね？」





なーにがごめんね？だよ。今のやり取りをダシに、私を孤立させるの上手くいってるからって嬉しそうにしちゃってさぁ。そっちの方が私にとってもいいから乗ってやったけど、仕事の邪魔だけはしないで欲しい。

そもそもこんな掛け合い、マネージャーの管轄外なんだから。





「……違う、ヒナは悪くないよ。
俺は自分で、人として大事な方を選んだだけだから。行こう、また何かされたら俺に言って？」


『へぇ、優しいんだね』



「うん。人を傷つけても謝れない君とは違うから」






……だってさ。腹立つ。

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