人狼ゲーム─嘘─【完】【鬼滅の刃】

【7日目】絶望 ページ26

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｢私の役職を知ってる者が、今この場にいます｣







｢なっ｣







天にいの顔が、一気に曇る







｢まだ伏せておきますが。
まぁどっちにしろ.......

私は村人ですよ？宇髄天元さん｣






ふふ。と柔らかく冷たい笑みで微笑む胡蝶さんに、私の体温も一気に低くなる





胡蝶さんは共有者







て、ことは




ということは、





彼は、嘘をついた






｢天にいが.......｣







人狼.......？








息が変なところに入って、呼吸が上手く出来ない







｢大丈夫？｣







禰豆子ちゃんに背中を優しく叩いてもらい、どうにか収まった







ただ、







この焦りは収まらない






だって、天にいが、人狼.......？








｢天にい、本当なの？
嘘、ついてたの？｣







｢違う、俺は.......｣









｢残念でしたね。私を人狼にしようとしたのが間違いのようです。
もう逃げられませんよ、投票まであと一分ですから｣







そうか




胡蝶さんは、天にいに言い逃れする隙を与えないために、こんなギリギリの時間でカミングアウトしたんだ.......






｢しのぶちゃんかっけー。かわいー｣








じゃあ天にい...ほんとに、これで最後……








【それでは投票を始めます。
人狼だと思う人に指を指してください】







｢さようなら。宇髄さん
もう二度と会わないでしょうけど｣








｢違う！違う違う！信じれくれ！
お前と生き残るって、決めたんだ.......｣







天にいが、何かを言おうとして口を開けた時





ばたりと倒れて、動かなくなった








一瞬見た天にいの口は、私の名前の最初の文字を言う時の形だった









｢天にい.......｣






動かない体に、私は何度も名前を呼びかけた

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