人狼ゲーム─嘘─【完】【鬼滅の刃】

【3日目】炭治郎 ページ13

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胸騒ぎがした。

もしかしたらトイレに行ってるのかもしれないし、どこか他のところにいるのかもしれない。

けれど、この状況下で彼の姿が見えないことが、こんなにも不安になるなんて自分でも分からなかった。






それも、早起きは三文の徳といつも口酸っぱく言っている彼が寝坊とは考えられないし、

何かあったのかもしれない








｢炭治郎？入るよ？｣







私は竈門炭治郎とプレートがあるドアを2回ノックした後、扉を開けた








｢炭治郎？｣








中にいたのは、ベッドの上で、三角座りをしながら下を向いている炭治郎





ただ事ではないことはすぐ分かった






｢炭治郎、どうしたの？｣




｢あっ、俺.......｣




｢何があったの？｣





傍に歩み寄り肩に手を添える

凄く、震えてる.......







｢れ、煉獄さんを占った｣





｢うん、それで.......？｣






まさか.......






｢人狼、だったんだ.......っ｣






｢そんな.......本当、なの？｣








黙って首を縦に降る炭治郎







ばか正直な炭治郎の事だから、昔から嘘つく時には絶対顔に出る








｢本当、なんだね？｣




｢.......あぁ｣





｢そんな.......｣








信じたくない。



あんなに、皆に慕われてて、人気者だった煉獄先輩が.......人を殺す人狼だなんて



このゲームに参加することになった以上、仕方の無いことかもしれないけど



彼は、煉獄なら違うってどこかで思ってた……





｢ど、うすればいいの？｣



｢分からない.......でも、言うしか、ない｣






炭治郎は酷く怯えていた






｢一人で大丈夫？
本当に言うの？｣




｢あ、ぁ.......一人に、してくれ
これは、俺と人狼の勝負だから｣





｢わかった、じゃあ行くね…｣








目の奥で何かを燃やす炭治郎を残し部屋を出る






煉獄さんが、人狼.......








｢やっぱ信じられないよ....｣








きっと、誰が人狼でも信じられない


それが今回は煉獄だった。





でも、人を殺す人があの中にいるなんて.......それも、平然とした顔で過ごしている悪魔みたいな人達が



4人もいるなんて


やっぱり信じられない……






誰か嘘だと言って欲しい

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