人狼ゲーム─嘘─【完】【鬼滅の刃】

【3日目】朝 ページ12

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｢だ、誰か.......！！！！｣






今日も、人の叫び声で目を覚ました






｢今日は.......誰も死んでねぇぞ....！｣







珍しく嬉しそうな顔で、不死川先輩が向こうから走ってくる







｢.......え？でも、今｣






誰かって、叫び声が.......






｢ご、きぶりがいた｣




｢怖かったな義勇。よく頑張った。男たるもの、うんたらかんたら......｣







縮こまって怯える冨岡さんと、それを慰める錆兎さん




なんだ、ゴキブリか.......






｢よ、よかったぁ｣








すっかり腰の力が抜けてしまって、床に座り込む




人が死なないという今までの朝が、どれだけ平和なことか。しみじみと感じてきた







＊
＊








｢しっかし、どうして犠牲者が出なかったんだ？｣









天にいがシリアルを口に運びながら言う









｢騎士の作戦が上手くいったんですかね？｣









と、胡蝶さん









｢それか、人狼が狐を噛んだかだね
ほら、狐は噛まれても死なないから。
まぁどっちにしろラッキーて訳だぜ？
なっ、しのぶちゃん！｣





｢篠宮さん、私にもミルク貰えますか？｣





｢あ、はい.....｣







ラッキー.......か



今日の皆はラッキーのおかげか、どうも機嫌が良い








｢よもやよもや！！今日はいい日だ！！｣






特に煉獄さんが。



かくいう私も、今日の気分はとってもすこぶる良い







｢おはよう、篠宮さん｣






｢あ……おはよ、時透くん｣







時透くんは起きたばかりなのか、眠そうに目をこすっている



わぁ、なんだかレアショット



学校でみる彼からは想像できない無防備さだ。








｢シリアル、食べる？｣


｢うん。ちょーだい｣







私はシリアルをお皿に出し、ミルクを注ぎ彼に渡した







ゆっくり、ゆっくりと食べている








｢朝、弱いの？｣




｢うん.......ちょっと、ね｣








ちょっとじゃないじゃん

と笑っていたら、あることに気がついた









｢あれ.......？｣






炭治郎が、いない

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