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会場につくなり早速私たちは人の山にのまれ、会ったことがあるんだかないんだか記憶にない人達に挨拶に回ることに。
一通り終えた頃には体力がげっそりと削られて、やっと手に待っていたワインにも口をつけることが出来た。
……こういう集まりに来る度に、悟はやっぱり超有名人だということを実感する。
今だってようやく解放された私とは違って、悟はまだ地位の高そうな呪術師に貼り付けたような笑顔で対応している。
数年前だったら絶対表情消し去ってるのに……
18歳くらいの反抗期真っ盛りだったあの頃と比べたら、確かに彼も大人になったのかもしれない…。
口だけ無駄に達者なところは変わらないけど。
でも、そうか
あの一件以来、悟は今までみたいに目上の人を舐めたり初対面の人に失礼な態度をとることは無くなった。
性格もThe・ガキだったのから随分と落ち着いて、その辺に居そうな普通の冷たい人へと変わったし。
夜蛾先生に反抗するとこも、少なくなってた。
素を見せることが無くなった……っていうのが正しいのかな
幼い頃から周りの期待と重圧の中で育ってきて、唯一本音を吐き出せた親友も敵になって
悟は、誰に助けを求めてきたんだろう。
「なんか美味そうなの飲んでんじゃん」
「あ、それワイン…」
「無理。酒の力でもなきゃ退屈で死にそう」
いつの間にか手から奪われていたグラスが、悟の口元へと運ばれていく。
弱いくせにぐびぐびと急ピッチで飲んじゃって、歩けなくなったら誰が面倒見ると思ってるんだろう……
「私嫌だからね。寝室まで運ぶの」
「馬鹿、こんなとこでつぶれられるかよ」
「みっともない姿晒しちゃうから?」
「……お前、自覚ねぇの?どんくさすぎ」
「何が……?」
目に入った生ハムを皿に取りながら聞けば、隣の彼がこれみよがしに舌打ちしてきた。
「さっきか「あ、五条くん。久しぶり、この間会議で…〜」
ちょうど悟が何か言いかけたところで、見るからに偉そうな身なりの良いおじさんが割って入る。
慌てて会釈して挨拶をすると、少し五条くんを借りてもいいかね?と言われたので、いくらでもどうぞという思いで首を縦に大きく振った。
小声ではぁ?だかふざけんなだか言っていたけど、鈍臭いって言われてムカついていたので知らんぷりをした。
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ちょろび(プロフ) - 続き読みたいです! (3月11日 16時) (レス) @page31 id: 2e1f3655fb (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 結祈華さん» 結祈華様もどうかご無理なさらず💦陰ながら応援しております☺️ (9月13日 0時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - 結祈華さん» 素敵なコメントありがとうこざいます!私もちょうどさっき、面白いな〜と読んでいた五条さんの作品があったのですが、作者名確認させて頂いたところ結祈華様のものでした!楽しいお時間ありがとうございます!✨これからもどうか一緒に頑張りましょうね! (9月13日 0時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 東リベ作品連載時にも読ませて頂いた者です!やはり素敵な作品の正体はツナ様でしたかと納得してしまいました!ストーリー構成や場面が想像出来る読みやすい素敵な文面、どれをとっても最高です!ツナ様の無理のないペースで更新頑張って下さい!応援しております(^^) (9月5日 23時) (レス) id: e171bf7202 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - えのきさん» こちらこそ読んでくださった上にコメントまで書いて頂きありがとうございます😭✨️私もえのき様のお言葉で元気もらいました🍀もっと活力になれるよう頑張ります! (9月5日 15時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ | 作成日時:2023年8月26日 18時