episode123〇 ページ33
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連れてってという私の言葉を聞いた隆君は直ぐに眉を顰めた
｢はぁ？お前な、遊びじゃねぇんだぞ？
しかも相手は｢お願い！危なそうならどこかで隠れて待ってるから……！｣
タケミっち君に何かあったら、ヒナちゃんが悲しむ……！
｢迷惑はかけないから……お願い……｣
断固として譲らない私に、隆君は呆れたようにため息を着いたあと
｢わーったよ……その代わりぜってぇ安全なところにいてくれよな？｣
｢うん…！｣
行くぞ、と言って今までで1番早くバイクを走らせた
不良らしく、時々コールを鳴らしながら。
その後数分ほどで着いたのは、来たことも無い大きな教会で
雪で濡れている階段を滑らないように気をつけながら登っていけば、時々鈍い嫌な音が中から聞こえてくる
……人が殴られる音だ
｢くそ、タケミっち…！A、お前はここにいて、何かあったら茂みに隠れて待ってろ｣
隆君はそう言って、私に手袋と、私があげたニット帽を渡した
そうして、何か決意を決めたように私を抱きしめた後、彼は扉に手をかける
｢隆君……！｣
｢ん？｣
私は今から殴り合いをしに行く彼に、いてもたってもいられなくなって咄嗟に後ろから抱きついた
｢お願い、無事で帰ってきてね……無理はしないで｣
普段は冷静だし真面目だけど、隆君意外と喧嘩っパヤイとこあるからさ
いらないとはわかってても、やっぱり心配してしまう……
｢あぁ、約束する。だからここで待ってろよ。いいな？｣
｢うん……！｣
私が頷いたのを確認し、
ギィ、と重く大きな扉を開けて、隆君は中に入っていった
隆君が中に入っていってからしばらくして、
彼が何か叫ぶ声と、殴られてるような鈍い音が断片的に扉の向こうから聞こえてきた
喧嘩が始まったんだ……
この耳を塞ぎたくなる音は、きっと隆君が……
その時、
｢お前……誰だ！｣
ぐっ、と肩に手をかけられる
終わった……と頭を真っ白にしながら振り向けば
｢A！？おま、なんでこんなところに！？｣
｢え、Aちゃん？｣
｢青宗……！？とココ君……！｣
黒龍の特攻服を着た2人が、目を丸くして私を見ていた
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kanasimi - マジで泣けました！ 3回も!! 感動しました！ (2022年12月10日 2時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜 - 続き楽しみにしてます♪ (2022年4月19日 7時) (レス) @page45 id: 99859047d6 (このIDを非表示/違反報告)
たむら - 更新ありがとうございます！！今回もいいところで終わって...次回が気になりすぎますっ！！主さんのペースで更新していただけたら幸いです🙇♀️ (2021年12月2日 20時) (レス) id: e5799c3cbd (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！！！気になる所で終わってるのも流石です。次回更新楽しみにしていますね(*^^*) (2021年12月2日 20時) (レス) id: db1b503228 (このIDを非表示/違反報告)
ツナ(プロフ) - コウさん» めっちゃ好きです！！笑 (2021年12月2日 8時) (レス) id: 4b3554dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年9月30日 23時
