episode7〇 ページ7
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｢あいつ……！｣
先程まで絹ちゃんを庇って話してた三ツ谷君も、流石のこれには顔色を変えた
人の気持ちを察するのが上手い松野君なんかが、伺うように私を振り返る
お願いだから、そんな目で見ないで欲しい……
同情するような目で見られたら、もっと悲しくなる
せっかく、仕方ないって自分を慰めてたのに…
｢いや違うんだ、あぁいうのも、絹は昔からやってて……｣
｢いいよ、三ツ谷君。分かってるから｣
昔からキスしてたんだもんね
それなら彼女の前で人の彼氏にキスしたって、仕方ないもんね
｢俺やっぱ注意するわ。絹に
流石にやりすぎだって｣
｢ありがとう三ツ谷君……でも、｣
それは佐野自身がやらないと、意味ないんじゃないかななんて。
いや、私が言うべきだ
私が自分で言わなくちゃいけない
｢私、自分で言ってみるよ｣
｢マイキーに？｣
｢うん……｣
このままじゃ埒もあかないし、ただわだかまりが大きくなるだけだし
でも、
｢…じゃあお前ら、今日は解散な｣
｢マーくん帰ろ〜｣
いつ言えばいいんだろう
朝から晩まで一緒の二人
佐野が1人になる時なんてない
だったら、
｢あの、佐野！｣
｢どうしたA？｣
今、言わなきゃ
｢今日、一緒に帰りたい｣
｢え？あ、うん…！一緒に帰ろ｣
｢えー、Aちゃんそれ明日じゃダメ？｣
明日……？明日になったら話させてくれるの？
分からないよね、今までだってそうだったんだから
悪いけど、こっちだってそんな確証のない明日には賭けたくない
｢うん、だめ｣
無意識に、ぎゅっと佐野の特攻服の袖を握っていた
それに対して佐野は、頬をかいたりソワソワとしながら私を見た
｢しゃーねーな、絹は俺が送ってくよ｣
｢じゃあ今日はタカちゃんで我慢するね｣
じゃーな、と皆が帰っていく
残された佐野は、
｢嬉しい。Aから一緒に帰りたいって言ってくれて｣
すごく、優しい目をしていて
その目が絹ちゃんにも向いたのかな、なんて、嫌なこと考えてしまう自分が嫌だった
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ジウ - 泣ける､､､_:(´ཀ`」 ∠): (2月23日 15時) (
レス) @page18 id: 30bb11d55f (このIDを非表示/違反報告)
光 と 闇 - ちょっと怖かったです・・・。悲しくて、泣けます。 (2022年12月10日 2時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - めっちゃ泣きました…でも絹って人ラブコメの良い役目を果たしていてちょうど良いラブコメでした頑張ってください！夢主ちゃんとマイキーが仲直りして幸せになるまでずっと見届けてあげたいです！お体気をつけてください！ (2022年9月17日 14時) (レス) @page46 id: cca27223f2 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。 - 小説で泣いたの初めてです……泣 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 8fcd36f022 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 小説で泣いたの久しぶりなんだけどぉぉぉ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2022年1月3日 7時) (レス) @page47 id: 6329fbc5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年8月3日 19時
