episode36○ ページ37
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｢そんなのっ……私の方が知らないよ！｣
｢はぁ？とぼけてんじゃねーよ。お前が教えた以外にどーやって知るんだよ｣
｢だから教えてないってば！｣
｢お前さ、俺の事嘘つき呼ばわりしてた癖に、自分だって嘘ついてんじゃねぇかよ｣
ブチッ、と何かが切れる音がした
｢いいか、あの2人は危ねぇから絶対ぇ俺のそばから離れっ…いってぇ…！｣
そしてその怒りは、平手打ちへと変わっていた
佐野を殴った右手がじんじん痛む
けど佐野はもっと痛いはずだ
｢何すんだよ！？｣
｢殴った｣
｢んな事見りゃわかるんだよ……！
なんでいきなり殴ったのか聞いてんだけど｣
｢佐野が最低なことばっか言ってるからでしょ……！？
嘘なんかついてないのに……なんで信じてくれないの…｣
｢…A……待てよ｣
｢殴ったのはごめん、後で冷やして｣
私の名前を呼ぶ佐野を置いて、一足先に皆の元へ帰った
もうダメだ、顔を合わせれば喧嘩ばっか。
これじゃあ上手くいくものも、なんにも上手くいかない……
こんなんじゃよりを戻すなんて絶対無理
｢あ、Aちゃん！マーくん知ってる？？｣
｢さぁ。トイレじゃない｣
あ、今の感じ悪かった
そう思ったけど、特に絹ちゃんは気にする素振りも見せずに、逆に そーなんだ！と明るく返した
あぁ、嫌だ
絹ちゃんの明るさで、自分の嫌な部分がどんどん浮き彫りされていく…
私、今すっごい嫌な人間だ……
人のこと殴っといて、勝手に機嫌悪くなって
くだらない嫉妬ばっかして……
私たちが別れたのは、絹ちゃんが全部悪いって今まで思ってたけど
ほんとは全部、私のせいだったんじゃない…… ？
私がこんなに狭くて嫌な人間だから、続かなかっただけなんじゃん
それだけのことなのに、なんで今まで気づけなかったんだろう……知りたくなかったな、こんなこと
｢Aちゃん？泣いてるの？どうしたの？｣
知りたくなかったよ……
｢大丈夫？どこか痛いの？｣
丸く大きな絹ちゃんの目に、無性に腹が立ってくる
｢ちがくて、目に海水が……｣
もう嫌だ、こんな自分
もういっそのこと、誰かに消して欲しい……
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ジウ - 泣ける､､､_:(´ཀ`」 ∠): (2月23日 15時) (
レス) @page18 id: 30bb11d55f (このIDを非表示/違反報告)
光 と 闇 - ちょっと怖かったです・・・。悲しくて、泣けます。 (2022年12月10日 2時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - めっちゃ泣きました…でも絹って人ラブコメの良い役目を果たしていてちょうど良いラブコメでした頑張ってください！夢主ちゃんとマイキーが仲直りして幸せになるまでずっと見届けてあげたいです！お体気をつけてください！ (2022年9月17日 14時) (レス) @page46 id: cca27223f2 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。 - 小説で泣いたの初めてです……泣 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 8fcd36f022 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 小説で泣いたの久しぶりなんだけどぉぉぉ！！・゜・(つД｀)・゜・ (2022年1月3日 7時) (レス) @page47 id: 6329fbc5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツナ
| 作成日時：2021年8月3日 19時
