episode23〇 ページ23
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視線が交わった瞬間、ドキンっと心臓が跳ねた
まるで心臓自身が佐野と目が合ったのを喜んでいるように。
にしても何だろうあの顔は…
佐野は、今のを聞いてどう思ったんだろう……
「なあ、打ち上げ花火やろーぜ!」
別にいつも通りだし、何とも思ってないか……
帰り際、誰が後片付けするかをジャンケンで決めたところ
なんと、私と絹ちゃんが負けてしまった
皆気にしてくれて変わろうかなんて言ってくれたけど、申し訳ないので断った
「Aちゃん、帰り送ってくよ」
「ううん、今日はお母さんが迎えに来てくれるから大丈夫!ありがとう」
「そっか。じゃあまたな」
ほんとは嘘だけど。
何となく、私と絹ちゃんがいる場所に三ツ谷君を待たせてしまうのは嫌だった
「……」
「……」
皆が帰った後、黙々と花火を拾う私たち
先に口を開いたのは、絹ちゃんの方だった
「びっくりしたよ、いつの間にかタカちゃんと付き合ってたの?」
「え?あぁ、まぁ……」
「へぇ……Aちゃんってさ、結構尻軽だよね」
ピタ、と花火を拾う手が止まった
は……?と地面から顔を上げる
「だってまだマーくんと別れたばっかなのにさぁ、他の男の子と付き合うなんて……しかも、元彼の親友と!マーくんが可哀想……
私だったら絶対そんなこと出来ないなぁ
Aちゃん凄いね?」
「……っそんなこと……あなたに一番言われたくない
それに、誰のせいで……!」
誰のせいで、別れたと思ってるの……っ
込み上げてきた怒りで、花火を持つ手がプルプルと震える
「私のせいだって言うの?酷いよAちゃん…
そんなんだからマーくんにも捨てられるんじゃない?
それに、私たちは昔から付き合ってたも同然なの。ずっと一緒の運命なの。
それをAちゃんが勝手に奪っていった。
私は元々持ってたものを取り返しただけ」
「なに、それ……
もの……?ものって何?
佐野を……佐野を物みたいに言わないでよ……っ」
気づけば私の怒りはとっくに沸騰していて
「はぁ?何怒ってんの?ヒステリック?
見苦しいよ」
地面に置いてあった、水と花火の残骸が沢山入っているバケツを
「きゃあ!……何すんの!!?」
「あんたなんか……大っ嫌い!!」
バシャン!と勢いよく彼女にぶっかけていた
「なに、してんの……」
佐野が、見ていたとも知らずに
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ジウ - 泣ける、、、_:(´ཀ`」 ∠): (2月23日 15時) (レス) @page18 id: 30bb11d55f (このIDを非表示/違反報告)
光 と 闇 - ちょっと怖かったです・・・。悲しくて、泣けます。 (2022年12月10日 2時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - めっちゃ泣きました…でも絹って人ラブコメの良い役目を果たしていてちょうど良いラブコメでした頑張ってください!夢主ちゃんとマイキーが仲直りして幸せになるまでずっと見届けてあげたいです!お体気をつけてください! (2022年9月17日 14時) (レス) @page46 id: cca27223f2 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。 - 小説で泣いたの初めてです……泣 (2022年7月14日 17時) (レス) id: 8fcd36f022 (このIDを非表示/違反報告)
星空(プロフ) - 小説で泣いたの久しぶりなんだけどぉぉぉ!!・゜・(つД`)・゜・ (2022年1月3日 7時) (レス) @page47 id: 6329fbc5cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ | 作成日時:2021年8月3日 19時