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千冬side
最後にAさんと、俺はレトロ雑貨の店に立ちよった。
すると、Aさんが突然俺の誕生日を聞いてきた。どういうつもりなのだろう。もし、誕生日を一緒に祝おうと考えてくれてるならすげぇ嬉しい。
『松野君って誕生日いつ?』
千冬「どうしたんですか。急に12月19日です。」
『そっか、教えてくれてありがとう』
そうして、俺達は各々会計を済ませようとした時に怒声が聞こえた。
男a「おい、さっさと会計済ませろ、後ろがつまってるんだよ婆さん」
婆「はっはい、すみません、丁度の金額を出したくて」
男a 「早くしろよ」
っとその時、チャリンチャリンという音が店内に鳴り響いた
お婆さんが焦って小銭を落としてしまったのだ。それなのに誰も拾うのを手伝おうとしないのだ。
婆「ご、ごめんなさい」
男a「何してんだよクソばばあ、トロいな」
千冬side
何、あの男ムカつくな、皆待ってるのにあんな高圧的な言い方無いよな、一言言ってやろうかな
すると、突然Aさんがお婆さんに向かって歩きだし、小銭を拾うのを手伝い、お婆さんに優しい声で
『焦らなくて大丈夫ですよ』
と声をかけると、お婆さんは安心したような表情で
婆「まあ、ありがとう」
と彼女に微笑んだ
そっか、やっぱりAさんはあの頃から何も変わってないんだ、困ってる人がいたら見てみぬふりはできない、優しくて、安心感を与えられる人。
やっぱり俺は彼女が好きだ。
そして、俺もお婆さんに駆け寄り小銭を拾うのを手伝った。
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作者名:蒼井薔薇 | 作成日時:2023年1月29日 9時