やさぐれエンジェル (ページ39)

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🎄🎅🎁✨ ページ39

Aside
私は松野君の様子が気になり店の方へ階段を降りて向かった、すると、机の上で眠そうに突っ伏している彼がいた。

私はそっと、彼に近づいた。

『松野君お疲れ様、社長さんって大変なんだね、少し休んだら？』

そう、声を掛けると彼は少し怒った様な強い口調でこう言った。

千冬「俺もそうしたいけどできねぇよ。生き物を扱ってる以上こいつらにも命がある。俺が、俺達が大切に愛情を注いで、お客様の元に届けないと」

千冬side
俺、最低だな自分から彼女呼んだくせにこんな言い方しちまうなんて。やっぱり俺に恋愛は向いてないかもな

『そうだよね、無責任な事言ってごめん、何か私に手伝えることある？』

『私も、昔いぬ飼ってたんだ、だから、おトイレとご飯、後お散歩とか最低限なら手伝えるよ』

『松野君顔色悪いよあんまり寝れて無いんじゃない？』

千冬「ごめんなさい、顔に出てましたね」

『とにかく少し休んでお散歩とおトイレは私がやっとくから』

千冬「すみません」

そう言い残して彼は二階に行った。

私は早速ワンちゃん達にリードをつけて３０分ほど店の近くを散歩した。
良い気分転換になったな。街がクリスマスムードでキレイ。

そして、暫くガラスケースの中の犬達を見守っていると排泄物を食べてしまいそうになってる子がいたので、慌てて回収した。

この子達って、手が掛かるけど可愛いし無償の愛をくれるんだよね。

そんな事を想いながら、机に頬杖をつきながらワンちゃん達を見守っていると。後ろから階段を降りてくる音が聞こえた。松野君起きたのかな。

千冬side
俺は仮眠を済ませて、階段を降り店の方に向かうと、机に頬杖をつきながら、母親の様な穏やかな表情で動物達を見守る彼女がいた。やっぱり、俺はこの人を彼女にして、良かったと思い思わず彼女の肩に両手を乗せ覆い被さった。

すると、彼女が俺の方を向き優しい笑顔で

『おはよう、松野君ゆっくり休めた？』

と聞いてきた。

千冬「うん」

『っていうか、どうしたの松野君いきなりバックハグなんて、松野君まで犬化しちゃったの』

千冬「ワン！なんてな、ありがとうAとっても助かったぜ」

そんな冗談を言った後に俺はすぐにショボンとした顔をした。
すると、彼女は俺の手を優しく包みこんだ。