337時間目 ページ13
慣れ親しんだ山に１歩踏み入れれば感じる異様な空気。その中には殺気が混ざっていた。
だけど…ダダ漏れの殺気では居場所はすぐに分かる。
私達は複数の班に分かれて、素早く敵を倒す。上空では常に律ちゃんが操縦する自律ドローンが旋回して、敵の大まかな位置や行動を伝えてくれる。
それを元に、無線で次々とカルマ君が私達に指示を下した。その的確な指示により確実に敵の数は減って行き、私達は少しずつ山奥へと足を進めることが出来ている。
そっと近づき首に手刀を入れ敵を倒した後、無線からカルマ君の声が聞こえて来た。
「A、その先に何人かいる。取り敢えず、罠仕掛けてる辺りに誘き寄せながら倒して行って」
『分かりました』
この山には至る所に罠が仕掛けてある。もちろん、人間相手に作ったものではないが。
木を伝って辺りを捜索していると、幾つかの黒い影が見えた。
同じ班のカエデちゃんと目を合わせて頷く。
私は木から飛び降りて、其処にいた１人の上に着地する。急に飛び乗られた兵士は、情けない声を上げながら地面に思い切りダイブした。
私を見て近くにいたもう１人の兵士が、武器を持って勢いよく向かって来る。焦りで無鉄砲な行動ほど分かりやすいものは無い。ギリギリまで引きつけた後、ヒョイと躱す。そうすれば、兵士はその勢いのせいでバランスを崩した。
その隙に首元へ向けて催眠針入りの銃を放つ。もちろん、地面に倒れている兵士に向けても撃ち込む。
他の兵士が私の後ろから掴みかかろうとしたが、カエデちゃんが膝から兵士の首辺り目掛けて飛び降りた。そして、カエデちゃんは手早くスタンガンを当て気絶させる。
２人で草むらの方に駆けると、最後に残った兵士が私達を追いかけてくる。持っていた武器を向けた時、私達は同時に左右に分かれる。兵士が動揺して足を止めた瞬間、その足に縄が引っかかった。そして、宙吊り状態となった兵士の顔に２人で回し蹴りをする。
兵士は苦し気に呻き、意識を飛ばした。
「Aちゃん！」
『カエデちゃん！』
お互いの名前を呼び、笑顔でハイタッチをする。息もピッタリ。抜群の相性だ。
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uru(プロフ) - 麗さん» 教えて下さりありがとうございます！ (2020年9月12日 15時) (
レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 325時間目の離してくれないかしらも話してくれないかしらだと思います (2020年9月12日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - 澪桜さん» そんな風に言われるとすごい照れますね笑頑張って下さいね！！ (2020年7月19日 22時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - わー！ありがとうございます！uruさんってすごく優しいですね！私もuruさんのようになりたいです！聞き上手？な私にもできることを見つけて頑張ります！ (2020年7月19日 21時) (レス) id: 5d0f326b17 (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - しーちゃんさん» うわー！ありがとうございます！拙い部分もあるのに憧れて下さるなんて…。これからも頑張りますね！！ (2020年7月19日 19時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂流 | 作成日時：2020年7月18日 14時
