294時間目 ページ14
すっかり受験ムードとなったＥ組。大人数で帰る中でも話題は高校の事だった。
「お前等は高校どこ行くんだ？」
前原君が後ろにいた岡島君と菅谷君に聞いた。
「あぁ、ちょっとだけレベル下げて余裕あるとこ行くわ」
「殺せんせーに高３の基礎まで教わったしな。高校生活はめいっぱいスキルを高めるぜ」
それを聞いて不破さんと三村君が溜息をつく。
「気楽で良いなー…私達結構無理するよ」
「マスコミ志望はやっぱり学歴も欲しいですねぇって言われたしな」
確かにそれは大変だ。でも、夢の為だから仕方ない。
「…カルマはどの高校へ？」
潮田君がカルマ君に尋ねた。私は隣にいる彼を見る。カルマ君は少し悩む素振りを見せた後、口を開いた。
「俺は椚ヶ丘に残ろうかなって」
その言葉にそこにいた全員が驚く。
「わざわざ外部受験で入り直すのかよ」
「カルマ君ならもっと上、最高峰の高校だっていけるでしょ」
杉野君とカエデちゃんが声を上げる。
「本校舎の奴等の気持ちになってみ、追い出した筈の奴が戻って来て自分の上に立たれるんだよ。雑魚共の屈辱的な顔を後３年も拝めるなんて最高じゃね？」
「…相変わらず素敵な性格で」
潮田君が苦笑いしながら言う。
「それに…平均的な学力だったら上の高校はあるけどさ、タイマンの学力で勝負して面白そうな奴って…多分ここにしかいないんだ」
カルマ君は本校舎の方を見てそう言った。きっと浅野君のことだ。
「目指す職業は俺だったら普通になれる。ただ今は…単純にバトルを楽しんどくのもアリかなって」
…カルマ君らしい。多分、皆もそう思っているだろう。
「Aちゃんは？カルマ君と一緒に椚ヶ丘に残るの？」
カエデちゃんの言葉で私に視線が集まる。
『…それは…』
ずっと考えていたこと。私のこれから先の進路。
『…私は…公立の高校に行こうと思ってます』
私の言葉にカルマ君以外の全員が驚いていた。
「てっきりカルマ君と一緒の所か、偏差値が高い所に行くと思ってた」
『…考えなかった訳じゃないんですけどね』
苦笑いしながら私は前を向く。
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uru(プロフ) - らぅさん» コメントありがとうございます！ここまで読んで下さり本当に嬉しいです！高校生編は最近連載し始めたので是非読んでみて下さい。 (2020年8月13日 21時) (
レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
らぅ - コメント失礼します！！題名に惹かれて1話を読んでからあっという間に7話まで読み進めてしまいました‥w本編終了後は【2】が良いです！！高校生になってからの夢主ちゃんと赤羽くんのいちゃいちゃも見たいし‥(((長文失礼しました！！更新頑張ってください！！ (2020年8月13日 20時) (レス) id: 825ada6d1a (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - 澪桜さん» ありがとうございます、頑張ります！本編と共に、オリジナルの方も少しずつ考えていますので、是非楽しみに待っていて下さい！ (2020年7月4日 20時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - わーこれからどうなるのー！？ヤバい！めっちゃ楽しみです！！いつも勉強の合間に読んでて毎日の癒しなんですよ〜。だけどだんだん終わりが近づいてきて少しさみしいな〜なんて笑これからも頑張ってくださいね！uruさんのオリジナルのやつも楽しみにしてます！ (2020年7月4日 18時) (レス) id: 5d0f326b17 (このIDを非表示/違反報告)
uru(プロフ) - 夜空 -Night Sky-さん» コメントありがとうございます！確かに…高校生編はあまりありませんね… (2020年6月21日 12時) (レス) id: 275269a074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憂流 | 作成日時：2020年6月10日 17時
